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建通新聞社四国
2019/03/01

【香川】高松市 2019年度当初予算案公表

 高松市は2月22日、一般会計1539億円の2019年度当初予算案を発表した。4月に市長選挙を控え骨格予算としての編成だが、消費税引き上げなどの影響で前年度当初比6億円(0・4%)増とし、3年ぶりの増額となる。
 一般会計に占める投資的経費は、145億5676万円で前年度当初比6億1099万円(4・4%)増。内訳は普通建設事業費144億3635万円、災害復旧事業費1億2041万円。林地区、川島地区に幼保一体化施設を整備する公立保育所・幼稚園等施設整備事業に9億0139万円と20年度債務負担行為限度額5億8707万円の総額14億8846万円、18年度内にも発注が見込まれる屋島山上拠点施設整備や周辺整備を行う屋島活性化推進事業に11億5759万円、伝統的ものづくり支援事業として高松盆栽の郷拠点施設整備事業などに1億6367万円を盛り込んでいる。
 この他、国民健康保険事業など9事業の特別会計総額は1073億0941万円(前年度当初比2・1%増)。下水道事業会計は213億0195万円(同4・3%減)、病院事業会計は97億7586万円(40・7%減)とした。
 主な建設関係事業の内訳は次の通り。
 ▽公立保育所・幼稚園等施設整備事業―9億0139万円と20年度債務負担行為限度額5億8707万円の総額14億8846万円。幼保連携型認定こども園への移行などを図るため公立保育所・幼稚園の増築や改修を行う。林地区で増築、外構工事など、川島地区で埋蔵文化財調査、増築工事など
 ▽放課後児童クラブ事業―7億9001万円を計上。放課後児童クラブ施設整備として多肥児童クラブ改築実施設計、鬼無児童クラブ敷地境界確定など
 ▽小・中学校校舎等増・改築事業―2億9358万円。教室不足が生じている多肥小学校校舎を増築
 ▽給食センター整備事業―20億9019万円。施設の老朽化や児童生徒数の急増に対応するため、新設第二学校給食センター(仮称)を整備する他、既存の学校給食調理場の耐力度を調査する。新設第二学校給食センター(仮称)建設工事など、学校給食調理場耐力度測定調査(香南、香川、山田、庵治、牟礼学校給食調理場)
 ▽高松第一高等学校校舎等改築事業―4億2044万円。本校舎改築工事など
 ▽専門職短期大学設置支援事業―6858万円。地域の活性化を担う人材の輩出や、若者の県外流出の抑制などを図るため、高松テルサ(19年年3月末廃止予定)を有効活用し、「専門職短期大学」の設置を支援。旧高松テルサの外壁改修
 ▽卸売市場整備事業(卸売市場事業特別会計)―8億9124万円と20年度債務負担行為限度額6億8654万円の総額15億7778万円。卸売市場の機能強化を図るため、老朽化した青果棟を再整備する。新青果棟基本設計、土木防災工事など
 ▽伝統的ものづくり支援事業―1億6367万円。高松盆栽をはじめ伝統的ものづくり産業の振興。高松盆栽の郷拠点施設整備事業など含む
 ▽新県立体育館建設環境整備事業―2億2937万円。新県立体育館整備用地の市道地下に埋設されている電線共同溝、下水管などの移設工事
 ▽屋島活性化推進事業―11億5759万円。世界に誇れる市のシンボルとなる屋島の再生を目指し、屋島山上拠点施設、屋島山上駐車場、むれ源平多目的広場整備、遍路道、利便施設(東屋・ベンチなど)の整備、景観配慮型道路整備、屋島スカイウェイ法面など安全対策、トンネル修繕など
 ▽新病院(付属医療施設を含む)整備事業、温泉をいかした塩江地域の観光振興事業―4050万円。塩江道の駅エリアで、医療、物販、飲食、観光情報発信などの機能を備えた施設の整備を検討
 ▽消防署所適正配置整備事業―1億5640万円と20年度債務負担行為限度額2億2132万円を合わせた総額3億7772万円。防災拠点施設としての機能を十分に発揮するため、老朽化した東消防署山田出張所を改築する
 ▽住宅建築物耐震改修等事業―2億1066万円。地震時の被害を軽減するため、新たに危険なブロック塀の撤去など、民間の住宅建築物の耐震化に要する経費を補助。対象は民間住宅の耐震診断、耐震改修など、要安全確認計画記載建築物の耐震診断、補強設計、耐震改修、民間危険ブロック塀等の撤去
 ▽地域公共交通再編事業―8億9825万円。ことでん三条駅〜太田駅間および太田駅〜仏生山駅間に新駅を整備するとともに、同区間内の複線化とバス路線の再編に不可欠な駅前広場の一体的な整備など
 ▽JR端岡駅周辺整備事業―2036万円。西部南地域の主要駅であるJR端岡駅の利便性向上と交通結節点機能の強化を図るため、駅を含む周辺整備の基本計画を策定
 ▽南部3町商店街における優良建築物等整備事業―4620万円。中心市街地の活性化や居住環境の充実を図るため、常磐町地区の街なか居住の利便性を向上させる施設の実施設計に対する補助
 ▽コミュニティセンター整備事業―5億0802万円と20年度債務負担行為限度額3億3245万円を合わせた総額8億4047万円。川岡(改築工事など)、太田(改築工事など)、屋島(仮事務所改修工事など)、男木(実施設計など)、十河(建設予定地管理業務など)、トイレ男女別化改修実施設計
 ▽総合センター等整備事業―2433万円と20〜21年度債務負担行為限度額15億8108万円を合わせた総額16億0541万円。市民ニーズに的確に対応するため、高松市地域行政組織再編計画に基づき、総合センターなどを整備。中部総合センター(仮称)交流広場実施設計など、東部南総合センター(仮称)実施設計など

提供:建通新聞社