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建通新聞社四国
2019/03/05

【香川】善通寺市 新庁舎の基本設計案を公表

 善通寺市は、新庁舎建設基本設計(案)を公表した。工程計画では2019年度に実施設計、20〜21年度の2カ年で工事を進め、21年度中の供用開始を目指す。移転後、既存庁舎解体、駐車場整備など外構工事に着手する。新庁舎は鉄骨造4階建て延べ9953平方b、耐震構造。用途は市役所と図書館。敷地面積は2万8505平方b。駐車台数433台、駐輪台数90台。
 基本理念は「まち・ひと・歴史をつなぐ公園庁舎」。旧善通寺偕行社が建つ緑豊富な広い敷地を生かし、敷地全体を公園として計画。旧善通寺偕行社、カフェ、広場といった人が集うポテンシャルを持った既存施設に隣接して建つ新庁舎・新図書館は公園の一部となり、旧善通寺偕行社一帯との相乗効果により、新たなにぎわいをもたらす。
 建築計画は、▽市民に開かれた、誰もが使いやすい施設▽市民を守る防災拠点としての施設▽環境に最大限配慮した低炭素型の施設▽財政負担の軽減を図り、長期間有効に使い続けられる施設▽本と出会い、人がつながり、夢をはぐくむ図書館。
 構造計画は、新庁舎が災害時の対策拠点施設となるため、大地震時にも災害対策業務が継続できる。「官庁施設の総合耐震計画基準」による耐震安全性の分類で、構造体がI類、建築非構造部材がA類、建築設備が甲類。架構形式はフレキシブルな内部空間を確保するため、X・Y方向ともに純ラーメン構造。構造種別は材料の強度と靱性(じんせい)能が高く、ロングスパンに適した鉄骨造。敷地は地盤が良く、基礎構造は杭を用いない直接基礎。
 設備計画は、地域の自然環境、気候風土の特性を考慮し、周辺環境と調和を図るとともに、環境負荷低減と周辺環境の保全に配慮。高効率機器の導入により、省資源・省エネルギー・長寿命化を実現する。自然採光、自然通風など積極的な自然エネルギーの利活用に努める−など。
 新庁舎は1階が市民サービスフロア、2階が図書館フロア、3階が執務室フロア、4階が議会・特別職フロア。既存庁舎南側に偕行社と並ぶ形で建設する。建設位置にあった旧善通寺宿舎と農業振興センターは解体済み。所在地は文京町2ノ1ノ1。
 解体する現庁舎は鉄筋コンクリート造3階建て延べ4220平方b。庁舎別棟が鉄骨造2階建て延べ913平方b。
 設計は東畑建築事務所大阪事務所(大阪市)が担当。新庁舎建設CM(コンストラクション・マネジメント)業務は日建設計コンストラクション・マネジメント(東京都文京区)が担当。
 現在、パブリックコメントを3月26日まで受け付けている。

提供:建通新聞社