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建通新聞社
2019/03/07

【大阪】中之島西部小中一貫校の基本設計など着手

 大阪市は、児童数の急増に伴う教育環境改善事業で、2019年度当初予算案に増築工事費など約23億6000万円を計上した。教室不足の解消に向け、19年度は開平小学校など7校の増築工事、堀川小学校など3校の実施設計、中之島西部地域小中一貫校など2校の基本設計に着手する予定だ。
 市内中心部(北・中央・西区)では、都心回帰の流れに沿って児童・生徒数が急増しており、多くの学校で教室不足が課題となっている。今後163教室が不足する見込みで、19年度は▽扇町小(北区)▽大淀小(同)▽玉造小(中央区)▽中大江小(同)▽開平小(〃)▽西船場小(西区)▽堀江小(同)―の7校で増築工事を行う。この他、20年度以降の増築工事に向け、▽堀江小(北区)▽南大江小(中央区)▽東中(同)―の3校で実施設計に着手する予定。
 また、中之島小中一貫校(北区)と、堀江小分校(西区)の整備に向けた基本設計に着手する。
 小中一貫校は、扇町小と西船場小、花乃井中の環境改善を図るため、旧市立扇町高校(10年度に閉校)跡地に整備する方針だ。
 堀江小は、過大規模化が見込まれるため、高校再編後の西高校跡地を活用して分校を整備する。
 都心部では敷地が狭い学校も多く、増築工事については校舎の高層化・ピロティ―化などで対応する方針。また、今後の児童数の推移を検証し、もと扇町高校跡地や周辺市有地の活用など、従来の手法にとらわれない新たな対応策を検討していく。
提供:建通新聞社