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建通新聞社
2019/03/11

【大阪】社整審近小委 新宮・城陽井手木津など妥当

 国土交通省の諮問機関となる社会資本整備審議会で道路分科会近畿地方小委員会(委員長=山下淳・関西学院大学教授)の第24回会合が3月8日に大阪市内で開かれた。国道42号(近畿自動車道紀勢線)新宮道路と国道24号城陽井手木津川バイパス(BP)の2事業の新規事業採択時評価が行われ、いずれも妥当と判断。今後、本省の事業評価部会での審議を経て2019年度の予算化を目指す。
 新宮道路は、高規格幹線道路として、仮称・新宮インターチェンジ(IC、和歌山県新宮市三輪崎)〜新宮北IC(同市あけぼの)に至る延長4・8`に計画。設計速度時速80`による2車線道路(第1種3級)を想定する。土工部延長2・2`、橋梁部延長1・6`、トンネル部延長1`からなり、建設事業費は300億円を概算する=内訳は表参照。
 計画段階評価では、海側と山側の2ルートを比較検討、津波からの避難場所として機能できるなどとし、海側ルートを選んだ。
 城陽井手木津川BPは、高規格幹線道路以外の直轄国道として、木津川沿いを走る国道24号の上狛4丁目交差点(木津川市)〜城陽新池交差点(城陽市)間延長11・2`に計画。現道の山側に代替道路を整備する。土工部が延長10・6`と大半を占め、残る延長0・6`は橋梁部となる。設計速度時速60`、第3種2級による2車線道路を想定し、概算事業費は300億円となっている。
 委員らからは、「両道路ともネットワーク強化による災害時支援や観光面からさまざまな効果が期待できる。新規事業化し早期に供用すべき」とする意見が相次いだ。
 城陽井手木津川BPは、これまで城陽木津川BPの名称で計画段階評価を進めきたが、都市計画決定上の名称にそろえるため、名称中に井手を加え、今後の正式名とした。

提供:建通新聞社