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建設新聞社
2019/03/11

【東北・岩手】北上市がJR北上駅東口駐車場の土地活用で4月にも事業者を募集へ

 東芝メモリ新製造棟建設に伴う関連企業の進出に対応するため、JR北上駅東口駐車場の有効的な土地活用を計画している岩手県北上市は、事業実施に向けたサウンディング型市場調査の結果を公表した。
 今月下旬にも事業方針を公表し、4月にも事業者の募集を開始する方針だ。
 同市では、東芝メモリの新製造棟建設に伴い、関連企業の進出が活発化。数千人程度の就業者の増加が予想され、市内の居住確保が難しい状況にある。また、出張者へのホテルの提供や、関連企業向けの事務所整備なども課題となっている。
 これらを踏まえ、市内情勢の変化に応じた有効的な土地活用が必要であるとし、同市片岸1の15地内のJR北上駅東口に隣接する駐車場1万0744・55平方bを対象に利活用の検討を進めている。
 駐車場の概要を見ると、公有地となっており、現在は平面駐車場として活用されている。用途地域は近隣商業地域で、容積率200l、建ぺい率80l。周辺には、マンション3棟、ビジネスホテル2棟などが立地している。
 昨年12月からことし1月までに実施したサウンディング型市場調査には11グループが参加。事業への参画意向について「強く希望する」、「希望する」という回答が多数あった。また、参画の際の形態は、半数以上が複数企業による共同参加を検討しているという結果となった。
 事業内容については、立体駐車場、マンション、ホテル、事務所といった意見が多いほか、小売店や飲食店などの意見もあった。
 事業実施に向けた現時点のスケジュールは、今月下旬に事業方針を公開し、4月に事業者の募集を開始する。選定は8月に予定し、9月に事業者を決定する方針。工事完了時期は2020年度末を想定している。
 なお、事業者の募集に当たっては、プロポーザル方式を予定。事業実施形態は事業者の提案によるとしている。

 提供:建設新聞社