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建設経済新聞社
2019/03/12

【京都】国道24号城陽木津川バイパス 全体事業費300億円、12橋梁

 近畿地方整備局は8日、社会資本整備審議会道路分科会近畿地方小委員会(第24回)を開き、京都関係で一般国道24号城陽木津川バイパスについて、新規事業採択時評価を行った。
 城陽木津川バイパスの全体延長は約11・2q(第3種2級、2車線、設計速度60q/h)。土工延長は95%の約10・6q、橋梁延長は約0・6q。起点は城陽市富野で、井手町域を経由し、終点は木津川市山城町上狛(山裾ルート帯)。計画交通量は約1万2900台/日。
 標準断面図によると、土工部は幅員15m(3・25m×2車線、3・50m×両側歩道、0・75m×2)。橋梁部は幅員15m(3・25m×2車線、3・50m×両側歩道、0・75m×2)、長さ50m以上の橋梁は幅員14・50m(3・25m×2車線、3・50m×両側歩道、0・50m×2)。橋梁はL100m、L80m、L70m、L80m、L50m、L20m、L20m、L30m、L80m、L40m、L80m、L40mの12ヵ所。
 全体事業費は約300億円を見込む。内訳は@工事費198億1200万円(▽改良費159億1100万円(土工82億2000万円、地盤改良工11億3500万円、法面工13億7700万円、擁壁工14億8900万円、函渠工8億6300万円、排水工28億2700万円)▽橋梁費27億5500万円▽舗装費11億4600万円(車道舗装8万8129u・9億8700万円、歩道舗装4万9613u・1億5800万円))A用地及び補償費59億0900万円(▽用地費32万6987u・38億0400万円(宅地4653u・2億0900万円、田畑10万5547u・33億7800万円、山林・原野21万6786u・2億1700万円)▽補償費21億0500万円)B間接経費42億7900万円(地質調査、測量、設計に係る費用及び予備費)。
 費用便益の分析では、費用(基準年における現在価値)は事業費219億円、維持管理費32億円の計251億円(C)、便益(基準年における現在価値)は走行時間短縮便益323億円、走行経費減少便益4億3000万円、交通事故減少便益100万円の計約327億円とし、費用便益比(B/C)は1・3と試算した。
 城陽木津川バイパスの整備効果として、@国道24号の交通が城陽木津川バイパスに転換し、交通混雑の緩和と渋滞が要因と考えられる死傷事故の減少に寄与A浸水想定区域内を回避し、災害時にも機能する信頼性の高い道路ネットワークを確保B木津川右岸地区内陸部で進む開発計画ならびに新名神高速道路の城陽スマートインターチェンジ(仮称)のアクセス道路としても役割を発揮し、地域開発やまちづくりを支援を挙げた。
 なお国土交通省は7日、31年度予算に向けて、新規事業採択時評価の手続きに着手する道路事業について、関係道府県より、都道府県等が管理する国道について権限代行(国による新設・改築)の正式要望があったと発表した。京都関係の新規事業化候補箇所は一般国道24号城陽木津川バイパス。