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滋賀産業新聞
2019/03/15

【滋賀】県土交部 新庄寺県営住宅の建替PFI

 滋賀県土木交通部はこのほど、PFI手法の導入を検討していた「新庄寺県営住宅(長浜市新庄寺248)」の現地建替えについて、BT方式によるPFIで具体化を図ることを決めた。所管の同部住宅課では、2019年度にPPP/PFIアドバイザリー業務を第1四半期に発注・外部委託し、これを20年度中に完了して20年度後半に事業者を選定、21年度から概ね6ヵ年で設計・建設・入居者移転支援を完了させる方針だ。
 新庄寺団地の建替えは老朽化に伴うもので、既に耐用年数の45年を超過している低層棟(PC造2階建×8棟・46戸、PC造平屋建×6棟・6戸)を解体撤去、既存の中層棟(RC造4階建×2棟・48戸)のうち1棟は解体撤去して、1棟は長寿化改修及び内部改修を行う。また事業期間中に耐用年数を迎える日之出団地(長浜市栄町・RC造2階建×2棟14戸)も集約。これにより現管理戸数の114戸から建替64戸に既存改修24戸を加えた88戸とする。
 同課では昨年、建替えにあたってPFIを導入するかどうか検討する可能性調査を実施。地域経済研究所に業務を委託して近隣他府県の先行事例を調査、採用手法や業務範囲等の検討を行い、その結果、PFI手法の導入を決め、業務範囲としては▽旧県営住宅の解体・除却▽新県営住宅新築、既存棟改修の設計(行政手続、各種調査を含む)▽新県営住宅新築工事、既存棟改修工事▽工事監理▽入居所の移転支援―以上とするBT方式とすることを決めた。
 スケジュールでは、旧棟解体と新棟建設で1期とし、3期に分けてローテーションで進める計画。各期は2年を見込み、全体完成には概ね6年かかる見通し。概算事業費は14億円。
 なお、今回のPFI手法には▽入居者の募集、管理、家賃収入、催促等の県営住宅の運営業務全般▽完成後の県営住宅の維持管理業務(Operate)については、県及び指定管理者が行うとして含まれていない。

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※BT方式は、PFI事業者が自ら資金調達を行い、施設を建設(Build)し、行政にその施設を譲渡移管(Transfer)する方式。

提供:滋賀産業新聞