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建通新聞社(中部)
2019/03/26

【愛知】岡崎市 矢作川右岸南北道路一部工事着手へ

 岡崎市は、矢作川右岸地域の新たな基幹道路整備として「矢作川南北道路整備計画」を進めており、2019年度事業で一部工事着手する。当初予算には工事費8030万円を計上するとともに、継続して進める設計や調査などの委託料4950万円を盛り込んだ。流動的ながら、いずれも第2四半期をめどに発注を目指す考えで準備を進める。
 計画によると、工事を予定しているのは矢作町地内の水路上部用地を利用する区間で、このうち19年度では延長約300bを見込む。用地交渉が伴わないことから着手するもので、市では可能な限り工事の進捗を図る考え。道路幅員は10〜12bで計画しており、両側歩道設置に向け協議を進めている。
 同工事区間の設計は千代田コンサルタント名古屋支店(名古屋市中村区)が担当。
 また、用地交渉が伴う区間については同市の土地開発公社が先行取得を進める見通し。合わせて、矢作町〜舳越町の区間に対する詳細設計を進める他、18年度で用地測量を実施した起点側延長440bに対して物件調査を行う予定だ。
 全体計画では、矢作町地内の矢作12号線を起点に矢作川右岸沿いに並行して北上、北野町地内までの延長3700bに対して、現道拡幅を基本に整備する。拡幅計画では、全幅10b(片側歩道を含む)〜12b(両側歩道を含む)を想定。区間の途中で交差する県道名古屋岡崎線を境に起点側を南工区、終点側を北工区として整備を進める。当面は南工区での整備を進め、完了後に北工区に移行する計画。
 矢作川右岸地域の南北基幹道路は、県道豊田西尾線の1路線に依存しており、渋滞対策が課題になっている。また、計画ルート周辺には狭隘(きょうあい)道路が密集しており、市では生活道路の安全確保を含め、新たな南北基幹道路の整備を打ち出した。

提供:建通新聞社