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建設経済新聞社
2019/03/28

【京都】福祉系3C一体化施設の設計 プロポで内藤建築事務所を選定

 京都市都市計画局は27日、公募型プロポーザルで選定していた「京都市地域リハビリテーション推進センター、京都市こころの健康増進センター、京都市児童福祉センター一体化施設(仮称)新築工事設計業務委託ただし、建築及び設備基本設計・実施設計業務委託」について、内藤建築事務所(京都市左京区)を受託候補者に選定したことを公表した。
 プロポ参加は、京都建築事務所、共同設計京都事務所、東畑建築事務所大阪事務所、内藤建築事務所、山田綜合設計、類設計室の計6者。
 評価の合計点が最上位(154・8点/200点満点)であった内藤建築事務所を受託候補者として3月20日に選定した。
 履行期間は33年3月31日まで。
 概算予定価格は1億8600万円(税抜)。
      ◇       
 市は、地域リハビリテーション推進センター(旧身体障害者リハビリセンター)、こころの健康増進センター及び児童福祉センターの福祉系3施設の耐震性能不足、老朽化に対応するため、一体化整備を行い、連携体制を強化する計画。一体化施設の規模はRC造又はSRC造5階建、延約1万1940uを想定する。
 新施設の各階の入居施設の構成案によると、1階は相談部門1790u(数字は目安。以下同じ)、2階は診療部門等1780u、3階は児童支援部門1770u、4階は障害者支援部門(通所)1690u、5階は障害者支援部門(入所)930uで、諸室想定面積が7960u、共用部分想定面積が3980u。
 建設予定地は京都市中京区壬生東高田町1−20他で敷地面積は現・京都市衛生環境研究所4380uと元こころの健康増進センター跡地1590uを合わせた計5970u。用途地域は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)で、20m第3種高度地区。
 建設予定地の解体対象施設は、京都市衛生環境研究所(本館)がRC造地下1階地上5階建、延約4100u(地下深さ約6・5m、地階部分約700u)、同(別館)がRC造地下1階地上5階建、延約5000u(地下深さ約6・5m、地階部分約950u)、同(動物舎)がRC造2階建、延約200u、同(危険物貯蔵庫)がコンクリートブロック造平屋建、約20u、同(廃水処理施設)がRC造地下1階建、約120u(地下深さ約7・0m)、旧京都市こころの健康増進センターがRC造5階建、延約3700u、その他付属施設(ゴミ置場、倉庫、駐輪場、駐車場屋根、車庫、オイルタンク他)がS造・コンクリートブロック造、平屋建、延約150u(RC製オイルタンクは地中)。
 31年度〜32年度に基本設計・実施設計を行い(31年11月末までに基本設計とりまとめ)、31年度に土壌汚染対策法に基づく土壌調査を実施する予定。31年度以降に京都市衛生環境研究所などの解体撤去工事、新施設の新築工事を進める。
 基本計画策定時に試算した総事業費(新築工事、解体工事、基本・実施設計、各種事前調査等を含む)は約58億円を見込む。
 基本計画は東畑建築事務所(大阪市中央区)。