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滋賀産業新聞
2019/04/03

【滋賀】滋賀県 新県立体育館の用地造成

 滋賀県文化スポーツ部スポーツ課は、PFI方式で具体化を目指している「新県立体育館整備事業」について、建設地となる大津市上田上中野町における造成工事を、今年度の早期に発注・入札する。現在、オオバに委託して設計業務を進めており、これは近く完了の予定。この後、速やかに工事発注する方針。工期は約1年間。造成工事費は基本計画段階で約12億2000万円が見込まれている。
 新県立体育館整備事業は、2024年に彦根市で開催される「第79回国民スポーツ大会」が控えていることから現・県立体育館(大津市におの浜)を再整備するものとして計画が浮上。
 移転先となるのは、滋賀医科大学の南側。大津市上田上中野町の山林で面積は11・3f。造成に係る設計では敷地造成、開発に伴う調整池整備、調整池から明曽川までをつなぐ水路およびその管理用道路(L600b)、敷地東側から敷地への新たなアクセス路(L400b)、大津市道の線型改良(L50b)、下水道整備等に関する業務を行うとともに、事業実施にあたり必要となる各種許可申請に向けた資料を作成。対象地は森林計画区域内に位置し、砂防指定地及び宅地造成工事規制区域に指定。さらに東側アクセス路及び管理用道路計画地の一部には保安林が分布している。
 また同業務では、敷地内での切土量・盛土量のバランスに留意した盛土構造の検討、法面勾配の設定、擁壁の構造等の実施設計を。さらに調整池設計では、調整池堤体の形式についても比較検討を行い、堤体構造を決定する。流末となる明曽川上流端までの区域外水路についても必要な規模、構造を検討。下水道設計では、自然流下を基本とし、開削工法でL1050bを大津市道幹2153号に埋設し(歩道部約550b、車道部約500b)、既設人孔へ接続する。
 造成工事は、建築工事のスタートする2020年中ごろまでに施工が終わる見通し。
 なお、PFI方式で具体化させる体育館本体は延面積が1万4000平方b程度。メインアリーナはバスケットボール3面、バレーボールが3面などで客席数が5000席。サブアリーナはバスケットボール1面、バレーボール1面などで客席数が200席。スポーツ活動施設としてトレーニング室、スポーツ・体力測定諸室、多目的室、キッズルーム、ランニングコース、事務室、応接室―などを収容予定。建築に係る事業費は約74億円。PFIに基づく一般競争入札は、昨年既に公示されており、4月3日に開札、6月に結果公表の予定となっている。

提供:滋賀産業新聞