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建通新聞社(中部)
2019/04/03

【愛知】 愛知県 広域防災活動拠点今夏までに発注

 愛知県防災局は、愛西市の旧永和荘跡地にゼロメートル地帯広域防災活動拠点を整備する計画だ。今夏前にも整備工事を発注し着工、3年後の供用を目指す考え。工事費は新年度当初予算に2億7000万円を計上済み。敷地造成と地盤改良を一括して発注する。 
 整備予定地は、木曽三川下流域で愛西市大井町浦田面にある老人休養ホーム・旧永和荘の跡地約1・3f。南海トラフ地震が発生した場合、2bの浸水が想定される区域のため、3b程度盛土し、液状化対策として地盤改良(砂杭による締固め工法)を行う。設計は中央開発(名古屋市中村区)が担当した。 
 整備スケジュールによると、2019年度に敷地造成と地盤改良を行い、翌20年度に造成地の養生と上面に整備する防災倉庫などの実施設計、21年度に防災倉庫・ヘリポートなどの整備工事を別途実施し、同年度中に完成させる。 
 同県では、南海トラフ地震の津波などによる広範囲の浸水が予想されるゼロメートル地帯(木曽三川下流域2カ所、西三河南部・同東部各1カ所の計4カ所)を対象に、広域的な防災活動拠点を設置し、自衛隊や消防などによる救出・救助活動が円滑に行われるようにする。
 残る3カ所のうち、整備候補地が決まっているのは西三河南部だけ。他2カ所は19年度に、関係自治体、行政機関、有識者らによる検討会を開催し、候補地の絞り込みを進める。
 西三河南部は、西尾市行用町見セ田地内の民有地約2万平方bを市が買い上げた後、無償譲渡を受け、県が整備することが決まっている。

提供:建通新聞社