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福島建設工業新聞社
2019/04/04

【福島】新しい「力の融和」を、光用会長と八巻社長が抱負/福島市・佐藤工業

 佐藤工業(本社=福島市)の光用(みつもち)薫代表取締役会長、八巻恵一代表取締役社長、山ア誠一郎専務取締役は1日、福島建設工業新聞社を訪れ、抱負や今後の経営方針を語った。同社は2018年12月14日付で戸田建設の完全子会社となった。光用氏は、戸田建設大阪支店長を退任し1月から現職。前代表取締役社長の佐藤勝也氏は3月末で退任し、1日付で八巻氏が社長に、山ア氏が常務から専務に昇格した。
 光用会長は「3カ月にわたって作業所や部門長との面談を行った。戸田建設と佐藤工業は技術で成り立っている似た会社だと思う。社員のモチベーションは非常に高いので、設計力や品質管理力を高めながら、両社のコラボレーションを進めていきたい」、八巻社長は「戸田建設グループの新しい力との融合を図り、顧客と働く社員の満足度を向上させたい。ものづくりを通して地域社会の発展に少しでも貢献できればと考えている」と述べた。
 今回のM&Aについて光用会長は「創業家では事業継承に不安があっただろうし、戸田建設は東北での地盤を強化したいという思いがあった。タイミングが合ったのだと思う」と述べ、八巻社長は「オーナーが創業家から戸田建設にチェンジしたが、あくまでもこれまでと変わりなく“福島の佐藤工業”であり、新しい良い形になったと、創業100周年となる30年後も言われたい」と続けた。
 今後の成長戦略について八巻社長は、「震災の復旧はまだまだ道半ばのところもあり、双葉郡の復興事業に関わりたい。施工中の東北中央道(相馬〜福島間)の最後の工事はしっかり仕上げる。国道13号福島西道路延伸工事についても引き続き取り組みたい」と語った。
 同社は今年度から執行役員制度に移行し、土木・建築・営業本部長が執行役員となった。光用会長は1978年戸田建設に入社。名古屋支店、静岡営業所、広島支店(支店長)、東京本社、大阪支店長を歴任、1級建築士。八巻社長は桑折町出身で1983年に佐藤工業入社、営業本部長、副社長を経て現職に。