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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/04/04

【茨城】利根川上流19年度本県事業/五霞地区で堤防盛土工


 国土交通省利根川上流河川事務所は2019年度の主要事業をまとめた。19年度当初の事業費は141億700万円で18年度当初と比べると16%増加。茨城県内の事業では、首都圏氾濫区域堤防強化対策で五霞町から埼玉県羽生市までの用地取得が完了した箇所で堤防の盛土工事、水路や道路の付替工事などを実施する。利根川左岸築堤では、古河市で釈水水門(古河市水海)の新設工事(改築)などを実施。稲戸井調節池整備(守谷市、取手市)では掘削を実施する。
 防災・減災、国土強靭化のための緊急対策では、守谷市、五霞町、境町などで河道掘削、樹木伐採などを実施する。
 19年度当初の河川改修費は106億8500万円。前年度当初から19%増加した。河川維持修繕費は24億6000万円、堰堤維持費は9億6200万円。
 首都圏氾濫区域堤防強化対策は利根川右岸の江戸川分派点から小山川合流点までが対象。19年度は五霞町から羽生市までで堤防の盛土工事、水路や道路の付替工事などを実施するほか、用地取得を推進する。
 発注計画によると「右岸原坪外堤防強化(上・下)工事」(上段盛土工約6000立方m、下段盛土工約5万1000立方m、五霞町原坪ほか)、「右岸川妻堤防強化(下)工事」(下段盛土工約3万8000立方m、道路切廻工1式、五霞町川妻)をそれぞれ第2四半期に発注する。
 利根川左岸の釈水水門は、老朽化した既存水門に替わる新たな水門を新設している。施工は活タ藤・間関東土木支店(東京都)で、水門ゲート設備工事は佐藤鉄工鞄結梔c業所(東京都)が担当。19年度も工事を継続し、19年度内に完成の予定。
 左岸堤防拡幅では「大山築堤工事」(盛土約2万立方m、古河市大山)を第2四半期に発注する。
 稲戸井調節池整備では掘削を継続する。発注計画によると、18年度分の「上流土砂整正工事」(掘削運搬工約5万立方m、守谷市高野ほか)、「土砂掘削工事」(土砂掘削工約7万5000立方m、守谷市高野)をそれぞれ第1四半期に発注。19年度分の「土砂掘削工事」(約15万立方m、守谷市高野)は第3四半期に発注する。
 維持管理では堤防除草、河川巡視、機械・通信設備の点検・整備、渡良瀬湧水地の維持管理などを実施する。