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北海道建設新聞社
2019/04/05

【北海道】19年度のWTO対象土木 開発局8件で鉄道・運輸機構4件

 道内主要発注機関が2019年度にWTO政府調達協定対象として発注する土木系工事がまとまった。北海道開発局発注は札幌開建の新千歳空港整備関連など8件、鉄道・運輸機構が国縫トンネルなど4件がある。道建設部、札幌市は工事の対象がゼロだが、札幌市は業務で白川浄水場の実施設計がWTO対象となっている。
 各機関が公表している発注見通し(工事情報)から集計したもの。WTO対象工事の基準額は、開発局など中央政府機関が6億8000万円以上、地方自治体や鉄道・運輸機構などは22億9000万円以上となっている。
 開発局では、札幌、小樽、室蘭、釧路の4開建で計8件を発注する。札幌開建が第1四半期(4―6月)に一般土木で新千歳空港北側末端取付誘導路整備ほか、舗装で新千歳空港A滑走路老朽化対策を発注予定。工事規模は一般土木が6億8000万円から15億円、舗装が6億8000万円から10億円を見込む。
 小樽開建は概算事業費6億8000万円から15億円の石狩湾新港北防波堤のケーソン製作を第1四半期に発注する見込み。室蘭開建は平取ダム堤体建設第3期を第2四半期(7―9月)に契約するが、随契となっているため1期、2期工事の契約を引き継ぐものとみられる。
 釧路開建は最多の4件で、いずれも100m以上の長大橋の鋼橋上部を第2四半期に発注。道横断自動車道は舌辛橋上部(5億―6億8000万円)と鶴岡橋上部(6億8000万―10億円)、国道38号星が浦北通は高架橋上部RA(6億8000万―10億円)と高架橋上部RB(5億―6億8000万円)となっている。また、土木系以外でも厚岸漁港屋根施設仕上げ(6億8000万―15億円)が第1四半期の発注として予定されている。
 鉄道・運輸機構の北海道新幹線新函館北斗―札間の工事では、長万部町内の国縫トンネルで1340mの掘削などを第2四半期に発注予定。第3四半期(10―12月)は後志トンネル天神工区(4480m)、第4四半期(20年1―3月)には二ツ森トンネル明治工区(3240m)、札樽トンネル銭函工区(4000m)と大型のトンネル工事発注が続く。
 道と札幌市は土木系ではWTO対象の工事がなかった。札幌市水道局は白川浄水場の基本設計を進めているところで、WTO対象業務となる実施設計を11月下旬ごろに契約したい考えだ。