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建通新聞社
2019/04/05

【大阪】府咲洲庁舎 ダンパー設置工事を5月 

 大阪府住宅まちづくり部は、咲洲庁舎の長周期地震動対策で実施する制震ダンパーの追加設置で、工事の一般競争入札を5月に公告する予定だ。工事規模は22億9000万円で、WTO対象案件となる。同工事は昨年8月に発注したが、予定価格内の入札者がおらず、入札を取りやめていた。
 追加工事の計画では、制震ダンパーを長辺方向に92構面・184台、短辺方向に38構面・76台設置する。また、低層部外周架構へのフレーム追加などを実施する予定。工期は29カ月間程度を想定している。
 実施設計は日建設計大阪オフィス(大阪市中央区)が担当した。
 咲洲庁舎は、鉄骨鉄筋コンクリート造(高層部は鉄骨造)地下3階地上55階建て延べ約15万平方b、高さ256bの超高層建築物。2011年の東日本大震災の際には、約360カ所の損傷が発生した。府はこの対策で、建物の剛性・耐力を付加する鋼材系ダンパーを152台、揺れ幅と揺れの継続を低減するオイルダンパーを140台設置。施工は大林組が担当した。
 府は、内閣府がまとめたガイドラインに対応するため、専門家ミーティングを設置して、制震ダンパーの追加や減築、免震構造など、追加対策を検討してきた。その結果、低コストで比較的工事が容易な制震ダンパーの追加で対応することにした。
 同庁舎の所在地は大阪市住之江区南港北1丁目。

提供:建通新聞社