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北陸工業新聞社
2019/04/12

【福井】杉本新知事に当選証書/県民第一の県政実現へ全力/県土強靱化で防災力強化 

 7日に投開票された福井県知事選挙と県議会議員選挙の当選証書付与式が10日、県庁地下1階の正庁で開催され、知事選で初当選した杉本達治氏らに県選挙管理委員会の金井亨委員長から証書が手渡された。
 式典の終了後に取材に応じた杉本氏は「証書をいただき、責任の重さを改めて感じた。これから仕事でお返ししなければ」とし、「選挙期間も含め県内2万4000キロを歩き、いろんな声を聞かせてもらった。副知事や総務部長の経験も踏まえ、県民の皆さん第一で、しっかりと約束を果たし、課題を解決できるよう県政を進めていきたい」と思いを語った。
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 建設業界に対しては、「道路や河川、建築物の整備はもちろんだが、例えば、災害時の道路啓開や除雪など、危機管理の面でも大切な役割を担ってもらっている」と重要性に理解を示したうえで、「ともに防災、災害対応に取り組めるよう、事前の段階からよく相談させてもらいたい」と力説。
 また、総務省消防庁国民保護・防災部長の経験にも触れ、「国では国土強靱化に向け、これから3年間で7兆円と言われる大きな事業を考えている。福井にとっても県土強靱化のための重要な予算なので、県民の皆さんのため、できるだけ活用していきたい」と、防災力のさらなる強化に意欲を見せた。
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 杉本氏は岐阜県中津川市生まれの56歳。祖父が大野市(旧西谷村)出身で、福井は「第二のふるさと」。東大法学部を卒業し、自治省入省。福井県では総務部長、副知事を務めたほか、長野県や徳島市、山形県にも勤務。
 選挙戦では、北陸新幹線の敦賀開業、中部縦貫自動車道の県内全通など100年に1度の大きなチャンスを迎えているが、これらはゴールではなく、新時代のスタートと指摘。先に向かうには従来の発想、行動をはるかに越えるチャレンジが求められるとして、長期的なビジョンを打立て、自らやり抜く、若く新しいリーダーが必要だと訴えた。
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 政策の基本に「長期ビジョンに基づく、県民が主役の県政『夢』『共生』『愛』」を、目指す知事像には「決断、即実行、徹底現場主義」を、行政運営のスタイルとしては「チームふくい『連携』」をそれぞれ列挙。
 具体的な政策には、▽「学力・体力日本一」をふくいを担う人づくりに活用▽新たな可能性を広げる「県境フロンティア」政策推進▽嶺南の「エネルギー・コースト(仮称)」化▽農林水産業の力でさらにブランドアップ▽リスクマネジメントの徹底で防災先進県確立▽災害発生時に県民の命を救う体制構築▽クレド(行動規範)に基づく「仕事の進め方」改革▽県と市町の行政サービス一元化―などを掲げた。
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 証書を受け取った杉本氏は、選挙で他陣営を応援した県議らも含め参加者と笑顔で握手。「選挙は選挙として、県議の皆さんにはいろんな立場があり、私も意が尽くせていないところもあったが、これからは同じ方向を、県民の皆さんの方を向いて、一緒にやっていければ」と力を込めた。新知事の任期は23日から。

hokuriku