トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2019/04/15

【滋賀】守山市 旭化成守山製造所の工場棟新築

 旭化成梶i小堀秀毅社長・東京都千代田区有楽町1丁目1―2、日比谷三井タワー)は、同社守山製造所内において、「リチウムイオン2次電池関連の新たな工場棟」を建設する。設計・施工は大林組(大阪市北区)が担当。去る11日に地鎮祭を執り行っており、来年8月の完成を目指して工事を進めていく。
 計画によると、同社守山製造所(守山市小島町515)の敷地7万8267平方b内において、S造3階建、延2万3167・47平方bの工場棟を建設する。
 なお、空調設備のみ別途発注されており、これは日立プラントサービス(東京都豊島区)が施工する。

― ◇ ―

 同社は、リチウムイオン2次電池(LIB)用セパレータの生産体制を強化するため、今回の守山製造所と米国ノースカロライナ州(いずれも既設敷地内)で新規生産設備の増設を計画。設備投資額は守山と米国合わせて約300億円。稼働時期は2021年度上期の予定。
 セパレータとは、LIBの正極・負極間に位置する多孔質膜で、正極・負極間でリチウムイオンを透過させる機能を有するとともに、正極と負極の接触を遮断し、ショートを防止する部材。
 LIB市場は、電気自動車等の車載用途や電力貯蔵(ESS)用途を中心に、急速に成長。同社グループは、LIB用セパレータとして「ハイポア」と「セルガード」を有し、湿式膜と乾式膜の双方を手がけるメーカーとして世界ナンバー1のポジションを確立、積極的な事業拡大を図る観点から今回の増設を決めた。
 なお、生産体制強化によりLIB用セパレータ生産能力は、2021年度に湿式膜が約10億平方b/年、乾式膜が約5・5億平方b/年、合計約15・5億平方b/年となる。

提供:滋賀産業新聞