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北陸工業新聞社
2019/04/16

【石川】伝統様式で上棟の儀/県金沢城公園「鼠多門」復元/谷本知事ら80人が節目祝う 

 石川県が金沢城第3期整備計画に基づき、金沢市丸の内で進めている金沢城公園「鼠多門」復元工事の上棟式と、上棟記念式が14日、整備工事現場内に谷本正憲知事ら関係者約80人が出席して執り行われ、工事の節目を祝うとともに、鼠多門の無事完成を祈った。
 上棟式は工事請負業者の兼六・松浦・ほそ川特定建設工事共同企業体が主催。上棟の儀では古式伝統の様式に則り、出席者全員が紅白の曳き綱をそれぞれ手にし、棟木を曳き上げる「曳綱の儀」や、棟木を小槌で叩き納める「槌打の儀」などを行ったほか、谷本知事が施工業者代表の橋本和雄兼六建設代表取締役に棟札を手渡した。
 引き続き、県主催の上棟記念式が開かれ、谷本知事は「鼠多門・橋の完成により、県都金沢、本県の魅力がさらに向上する。今後とも史実を尊重した本物志向での復元整備を進め、かけがえのない文化遺産を後世に継承し、国内外に発信していく」とあいさつし、来賓の作野広昭県議会議長が祝辞を述べた。また、上棟祝い唄を県建築組合連合会の4人が披露した。
 鼠多門(W造一部S造2階建て延べ324平方メートル)の復元整備は18年6月に起工。同9月に石垣工事が完成し、同11月の柱立式後、門軸部の組立に着手。19年2月には櫓部牛梁の組立、同3月に軒取付を実施。上棟式で最後の棟木を取り付け、建て方工事が概ね完了した。今後、左官、屋根工事などを進めていく。
 なお、全体進捗率は約50%弱で、2020年夏の東京オリンピック・パラリンピック開催前の完成を目指す。

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