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建通新聞社(神奈川)
2019/04/12

【神奈川】横浜市契約1課 18年度工事、金額が増加

 横浜市財政局契約第1課は2018年度に2679件、総額1580億円の工事(財政・水道・交通の3局分)を契約した。前年度に比べ件数は146件減少する一方、金額についてはWTO案件が増えたことなどを受けて45億円増加した。中小企業と市内企業の受注率については件数が80%後半〜90%前半、金額が70%後半でほぼ前年度並みとなっている。
 18年度契約工事の方式別状況は▽WTO一般競争入札=4件(3件増)、126億円(99億円増)▽条件付き一般競争入札・調査基準価格=153件(18件増)、213億円(102億円増)▽条件付き一般競争入札・最低制限価格=2241件(168件減)、1057億円(156億円減)▽指名競争入札=7件(前年度と同数)、3億円(1億円減)▽随意契約=274件(1件増)、179億円(0・6億円増)―の内訳。条件付き一般競争入札・最低制限価格の件数と金額、指名競争入札の金額を除いて前年度以上の実績だ。
 工種別では▽土木=1631件(11件増)、849億円(80億円増)▽建築=259件(85件減)、309億円(29億円増)▽設備=789件(72件減)、422億円(64億円減)―となっており、土木の件数と金額、建築の金額が前年度を上回っている。
 
 ―「市民病院」加味なら金額も前年度割れ―
 
 金額の増加に寄与したWTO案件は▽日吉台第二方面校新築(建築、約24億円)▽港南公会堂・港南土木事務所整備(建築、約33億円)▽末吉橋架け替え下部工(土木、約53億円)▽西部水再生センター水処理施設第4期築造(土木、約14億円)―の4件。また、集計外の市民病院再整備に伴う管理棟(医療局病院経営本部、4件約28億円)もあったが、前年度は同再整備の診療棟(同、4件約236億円)を契約していたため、これらを加味すると18年度の市契約工事実績は件数だけでなく、金額も162億円減って前年度割れする格好だ。
 単月の状況で見ると、前年同月の実績を上回った月は件数が5月・10月・11月・3月の4カ月、金額が5月・7月・10月・11月・1月・2月・3月の7カ月だった。
 全体のうち中小企業の受注は2506件(139件減)、1222億円(50億円増)で、受注率は件数が0・7ポイント下降の90・6%、金額が1ポイント上昇の77・3%。市内企業の受注については2416件(136件減)、1200億円(37億円増)で、受注率は件数が0・8ポイント下降して87・3%、金額が0・3ポイント上昇して75・9%となっている。
 工種別では、土木の件数と建築の金額で中小受注率、土木と建築の件数で市内受注率がそれぞれ上昇した。

提供:建通新聞社