トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2019/04/18

【東京】都 日比谷公会堂耐震改修へ基本設計

 東京都建設局は、市政会館・日比谷公会堂の耐震改修に向けた基本設計に着手する。外観と内部は極力、当初の意匠を保存することを原則としながら耐震性を確保し、公会堂を多彩な催事に利用できる多目的ホールとなるよう機能を充実させる考えだ。プロポーザル方式で設計者を選定する見通しで、5月中に公募手続きを開始する。
 一体の施設として建設した市政会館・日比谷公会堂(千代田区日比谷公園内)の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造(耐震壁付きラーメン構造)地下1階地上6階塔屋4階建て延べ1万6339平方b(公会堂部分が5282平方b、市政会館が1万1056平方b)。1929年の完成で、都の歴史的建造物の他、経済産業省の近代産業遺産、千代田区の景観まちづくり重要物件に位置付けられている。老朽化し耐震性が不足していることなどから、現在は使用を休止している。
 都では同施設の歴史的な価値や集客力などを生かしながら、日比谷公園とともに再整備し、区域全体の魅力を高める方針。
 ホール(公会堂)については、車いす対応を含めた客席数、アクセシビリティー、音響性能、控室・バックヤードなどの規模や配置を検討するとともに、関係諸室や共用部の整備内容、動線計画・バリアフリー化、防災計画、工程、概算費用などを詰め、改修工事の内容を固めていく。
 また、耐震性を高める取り組みでは、免震化も視野に入れながら、ホールなどの大空間部分の補強方法などを検討し、施工方法やスケジュールなどを具体化する。
 年度内に基本設計をまとめ、20年度に実施設計に移行する予定。

提供:建通新聞社