トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2019/04/19

【神奈川】横浜市水道局 工水施設、かび臭対応設備の設計

 横浜市水道局は工業用水道・馬入川系統のバックアップ施設(横浜市磯子区)と青山水源事務所の活性炭注入設備(相模原市緑区)の新設に向けて基本設計をスタートさせる。バックアップ施設は有効容量約1000立方bの高架水槽を計画。活性炭注入設備はかび臭物質2―メチルイソボルネオール(2―MIB)への対応が目的だ。それぞれ5月13日の入・開札で委託先を決めて作業を進め、2020年度以降の詳細設計や工事に備える。
 工水・馬入川系統のバックアップ施設は、横浜市磯子区磯子1ノ4のJR根岸線沿いで取得を予定する敷地約1300平方bに設ける。事故などに備え、工業用水の代替供給ルートを確保する「上水道からの用水切替え施設築造計画」の一環だ。
 有効容量約1000立方b、1時間当たり上水供給計画量3500立方bの高架水槽とともに、水位計や平屋の建屋(5b×10b程度)、プラント設備(受配電設備、塩素中和設備、テレメーター)を整備。口径800_の流入・流出管約160bも開削工法で敷設して、周辺の敷設替えで新設する工水・根岸線の管路(21年完成予定)と接続させる。
 基本設計を通じ、工水・根岸線の推進立坑も設ける敷地内での配置や各種施設の構造・形状・施工方法などを具体化。図面や詳細設計の仕様書、局内外委員会の審査に必要な資料をまとめる。
 土木設計の競争参加有資格者を対象とする条件付き一般競争入札で委託先を選ぶ。20年5月29日が履行期限となっている。
 一方、青山水源事務所は相模原市緑区青山3428に排砂池や混薬水路、沈でん池、天日乾燥床などを配置(1日当たり処理水量17万2800立方b)。かび臭物質ジェオスミンへの対応で下流に設けた麻溝活性炭注入設備(青山水源事務所〜川井浄水場間、15年9月)では2―MIBの高濃度発生に対応できないため、敷地内に活性炭注入設備を新設する。
 基本設計では、仮設の活性炭注入設備が存在し、かび臭モニタリング装置の建物建設も予定している敷地の状況など考慮しながら、配置計画や施設計画、施工方法といった事項を検討。図面や局内外委員会の審査に必要な資料、詳細設計の仕様書を作るとともに、工事と分割を含む工事発注のスケジュールを練る。
 こちらは設備設計の競争参加有資格者を対象とする公募型指名競争入札(参加申込期限4月22日)で委託先を選ぶ。20年3月31日が履行期限だ。

提供:建通新聞社