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建設経済新聞社
2019/04/22

【京都】新学部開設へ新棟の建設計画 延1万u、類設計室で設計 山科・大宅の現キャンパス内に

 京都橘大学(学長日比野英子氏、京都市山科区大宅山田町34)は、大学の新たなビジョンとなる2021年度(令和3年度)に向けた改革を構想している。急速に変化・発展する次世代社会において活躍・貢献する人材の育成をめざすべく、「情報理工学部」「経営学部」「経済学部」の3学部(いずれも仮称)を新設。また、新学部開設に伴う新棟の建設を計画している。
 改革のコンセプトは『Innovation for Future Life』。急速に発展しているAIやIoTなどの情報技術と、社会創造のための種々の知恵や技術を総合し、豊かな生活環境、先進的な都市環境、健康長寿社会の構築へ貢献できる人材の育成をめざす。
 国際、人文、教育、社会、医療系など幅広い分野の教員・学生が集う「一拠点総合大学」の強みをさらに発展させ、分野を越えた“つながり”と“実践”により新たな価値の創造をめざすなかで、学生の成長を促す教育を展開する。
 設置を構想中の学部・学科(仮称)の入学定員(予定)は▽情報理工学部・情報理工学科=130人▽情報理工学部・建築デザイン学科=80人▽経営学部・経営学科=260人▽経済学部・経済学科=240人−。
 新棟は、学部間の連携を促進し『Innovation for Future Life』の拠点となる。現キャンパス内の既存棟「啓成館」の南側に、令和3年4月の新学部開設に合わせて建設する予定。計画規模はS造(未確定)地下1階地上6階建(一部3階)、延約1万u。つながりと実践を促進するラーニング・コモンズ、サイバーメディア・ラボ、アクティブ・ラーニング・スタジオなどで構成される。
 ラーニング・コモンズは、大学の新たなメイン導線に配置し、教室・オフィスが一体化した空間で、分野や立場を超えた“つながり”と“実践”を生み、賑わいをうみだす空間。個人、少数、グループまでさまざまなスタイルの学習を選択でき、居心地よく自習、発表、実践をおこなう空間。
 サイバーメディア・ラボは、コンピューター・ネットワーク関連のメディア(高性能PC、プログラミングソフト、VR機器などを配置)とワークスペースを備え、知的活動、思索、発見、創造を促す次世代のコモンズ。
 アクティブ・ラーニング・スタジオは、可動する個人デスクを配備した中規模教室。プロジェクターやホワイトボードを学習小集団ごとに利用できるように配置し、共同学習や議論・プレゼンに適した環境をつくり、新学部の実践的な学びの象徴的な空間となる。
 設計は類設計室(大阪市淀川区・06−6305−6666)。施工者は未定。