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建通新聞社(東京)
2019/04/23

【東京】都 南多摩尾根幹線、トンネルと道路の予備設計開始

 東京都建設局南多摩東部建設事務所は、南多摩尾根幹線のうち多摩カントリークラブ周辺の保全区域を通過するルートで、トンネルと道路の予備設計に着手する。周辺環境などへの影響を抑えつつ効果的・効率的に事業を進められるルートや構造を検討し、事業化に備える。いずれもプロポーザル方式で設計者を選定する方針で、8月中旬をめどに手続きを開始する。
 南多摩尾根幹線は、町田市小山町の町田街道交差部を起点に、多摩ニュータウン地区を東方向に進み、稲城市百村の鶴川街道との交差部に至る延長16・6`の都市計画道路。起点側と終点側で4車線による道路整備が完了しているが、残る区間は暫定2車線で、多摩市と稲城市の市境付近は未整備の状況。
 予備設計に着手するのは、終点側の多摩市聖ケ丘4丁目付近と稲城市百村を結ぶ延長約1・2`の区間。京王相模原線・若葉台駅の北側に位置し、多摩カントリークラブや稲城第3公園、若葉台公園などがあり、緑豊かで起伏のある地形を東西に通過する。保全区域と位置付けているため、トンネルを主体とした構造とし、事業による周辺環境への影響を極力抑える考えだ。
 今回委託するトンネル予備設計(多摩市聖ケ丘4丁目〜稲城市長峰3丁目)と道路予備設計(多摩市聖ケ丘4丁目〜稲城市百村)の2件の業務を通じて、それぞれルートや構造、施工方法などを検討し、最適な案を絞り込む。履行期間はいずれも契約日から300日間。
 南多摩尾根幹線の整備をめぐっては、今回予備設計を行う区間の西側(多摩市聖ケ丘5丁目〜南野3丁目間、延長約5・5`)について、18年度にルートと事業内容を決定し、都市計画と環境影響評価手続きを進めてきた。今後、国の認可を得て2019〜25年度の7カ年で道路整備(改築)を進める考えだ。

提供:建通新聞社