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建通新聞社(中部)
2019/04/24

【愛知】名市住都 ゆとりーとライン構造部検討を

 名古屋市住宅都市局は、ゆとりーとライン(ガイドウェイバス)の次期車両や自動運転など将来の機能向上に向けた検討で2019年度、車両側の検討とともに高架専用軌道部の側壁部衝突安全性などの検討を行う考えだ。車両と構造物検討を分けるなどといった委託方法は今後決める。
 ゆとりーとラインは、高架専用軌道区間(大曽根〜小幡緑地、延長約6・8`、9駅)と平面一般道路区間(小幡緑地〜中志段味〜サイエンスパーク経由中志段味〜高蔵寺)を1台の車両を乗り換えなしで走行するデュアルモードシステムを採用している。
 バスに軌道部走行用のガイド輪を装着するシステムだが、同システムの需要が少ないこともあり、将来的な車両更新を行うに当たり、どういった車両を導入していく必要があるか検討を行っている。車両更新に当たっては自動運転技術といった次世代システムの導入を想定。車両システムによって、軌道事業や旅客自動車運送事業といった適用法規も異なるため、国との協議を踏まえて具体化を検討する。
 また、01年度の開業以来、バス利用者数は年々増加。17年度は1日当たり1万2000人となった。朝ラッシュ時には2分間隔で運行しているが、利用者数増加を踏まえ、自動運転技術による隊列走行といった輸送力増強策も検討する。
 自動運転技術を導入する場合▽GNSS(全球測位衛星システム)▽光学センサー読み取り▽磁気マーク埋め込み―などで車両位置を確認する方法が考えられる。高架区間で自動運転技術の導入が可能かどうかの技術的検証を行う他、車両走行時には一定のブレが生じるため、高架軌道部側壁の衝突安全性能の確認を行い、補強が必要かどうかなどの検討を19年度に行う。高架構造部の全体幅員は7・5b、バス幅は2・5b。
 18年度の概略検討では、需要想定の他、側壁補強工法の列挙、車両のブレに対する建築限界の整理などを行った。

提供:建通新聞社