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建通新聞社
2019/04/25

【大阪】阪高 高速ネットワーク整備を推進

 阪神高速道路会社は4月23日、阪神高速グループの2019年度の主な取り組みについて幸和範社長が会見、大阪湾岸道路西伸部や淀川左岸線延伸部などのネットワーク整備、3号神戸線などの大規模修繕や湊町の大規模更新などのリニューアルプロジェクトの進捗状況を説明した。幸社長は「ミッシングリンクの解消は関西の活性化に不可欠という期待に応えるよう進捗を図りたい」と、ネットワーク整備の充実を強調した。
 ネットワーク整備では、昨年末に起工式が行われた大阪湾岸道路西伸部で駒栄地区のトンネル工事を推進するとともに、航路部2カ所に架設する世界最大規模の海上長大橋について「斜長橋の比較案を検討しており、年内には橋梁形式を最終決定するのが目標」とした。
 淀川左岸線延伸部では、開削・シールドトンネルの構造や発進・到達立て坑の検討を有識者委員会などで進める。大和川線と西船場ジャンクション(信濃橋渡り線)では年度内の開通を目指す。
 リニューアルプロジェクトについては、鋼繊維補強コンクリートによる鋼床板の補強などを進める3号神戸線の大規模修繕事業を集中的に実施。15号堺線湊町付近の大規模更新事業(湊町・難波地区鋼製基礎大規模更新工事)では昨年12月に技術提案・交渉方式で鴻池組と契約した設計業務を進め、年度内には工事契約を経て着工する予定を示した。
 大規模更新事業ではさらに3号神戸線湊川付近の検討が進んでおり、間もなく方針が示される見通しだ。この他、3号神戸線京橋付近、11号池田線大豊橋付近、13号東大阪線法円坂付近、14号松原線喜連瓜破付近については「調査中」とした。
 新たな取り組みとしては、サイバー空間上に阪神高速全線を再現し道路の老朽化などをシミュレーションする「阪神高速サイバーインフラマネジメントシステム」、高速道路パーキングエリア(PA)では初となるカプセルホテルのオープンについて発表。サイバーインフラマネジメントシステムは、阪神高速全長250`の老朽化や地震被害、交通影響などをサイバー空間上でシミュレーションすることで、現実の道路を維持管理する優先順位を決め、効率的で高度な道路マネジメントに取り組む。
 カプセルホテルは、高速道路のPAでは初の取り組みだといい、大型トラックの駐車が多く、利用者の需要が高い泉大津PAのオフィス棟11階に、8月にオープンする。今後も需要を踏まえてカプセルホテルに限らず、利便性向上につながるサービスを提供していく考え。

提供:建通新聞社