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北陸工業新聞社
2019/04/26

【石川】中林への企業誘致は年内具体化/市民協働のまちづくりを加速/市民体育館リニューアル検討へ/野々市市長/粟貴章氏 

 先の野々市市長選で3回連続の無投票当選を果たした粟貴章氏。6月10日からの4期目にあたり、さらに市民協働のまちづくりを加速させる姿勢だ。「これまで取り組んできたことを一つひとつ形にできるようにしたい」と意欲を見せる粟氏に今後の主要事業などを伺った。

 無投票当選について「ありがたい話で感謝している一方、具体的な審判を受けていないということで、これまで以上に皆さんの思いや声を大事にしていかなければいけない。そういう意味では逆に責任が重いと受け止めている」と率直に話す。 市内では、西部中央と中林の両地区で土地区画整理事業が進み、「住環境の整備にとどまらず、特色を持ったまちづくりをしている」と強調する。西部中央では、中央公園や市民体育館が立地しているとあって健康をテーマとし、「医療機関の進出も順調に進んでおり、新たな関連企業や施設を誘致できればと思っている」と述べる。一方、石川県立大学がある中林では「大学と連携する研究機関や新しい産業創出につながるものを誘致したい。折衝中の所もあり、今年中にはっきりできればという思いだ」と明るい見通しを示す。
 拡張の方針が決まっている中央公園については、市民のスポーツ・健康づくりの場と防災拠点の機能を高めるため、有事の際に仮設住宅を設置できるような多目的なフィールド整備の必要性を示す。既存の体育館も老朽化が進んでいるため、リニューアルの方向性を検討していくという。「個別施設計画や次の総合計画を策定していく中で市民がどのような施設を望んでいるか一緒に考えていきたい」。
 両地区で墓地公園の整備も計画しており、まずは中林地区を先行するという。今年度は、墓地の形態などニーズを確認するアンケート調査を実施する。検討委員会で詳細を協議し、今後3年程度かけて1000区画を整備したい考えだ。「野々市にこれからも住み続けたいと思ってもらえるための定住政策の1つだが、日常的に市民が憩い集えるような公園をイメージしている」と語る。
 市内では若者世代などの転入に伴い、子どもの数が増加しているため、小中学校については「増築を基本に受け皿を強化していく」との方針だ。このほか、野々市中央地区整備事業として新市立図書館などが入る「カレード」や新中央公民館などの複合施設「カミーノ」の整備が完了し、文化活動拠点の基盤が整った。文化活動では、市の花木である椿を前面に打ち出したまちづくりにも傾注。中央公園に整備された「椿山」や「ののいち椿館」も好評を博している。今後、取り組みを一層強化させ、来年には本州で初の「国際優秀つばき園」認定を目指す。
 地元の建設業に対しては、「労働力の確保などご苦労されている。建築も含め、建設の成果品は1つの地域の文化と捉えている。我々の生活の基盤になっているので、ぜひ誇りを持って頑張っていただきたいし、行政としても全力で支援していく」とエールを送る。

あわ・たかあき 1960(昭和35)年生まれ、日大法学部卒。県議会議員を経て07年に旧野々市町長に初当選。市制に移行し、来期は通算4期目。58歳。

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