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北陸工業新聞社
2019/05/09

【富山】生鮮の新センターを構想/アルビス3カ年経営計画/岐阜県で5店舗出店 

 アルビス(射水市流通センター水戸田、池田和男代表取締役社長)は、今期(20年3月期)から22年3月期の3年間の中期経営計画を発表した。北陸3県と岐阜県への新規出店などで、現在より10店舗多い70店舗体制を目指す。また、業務改革の一環として新センターの構想を具体化させる。
 営業収益(売上高相当)は1100億円を掲げ、店舗網の空白地である富山県東部、石川県の能登地区、福井県などで出店適地を探る一方、企業のM&Aも積極的に進める。中部地方では岐阜県を中心に出店。5店舗を目標とする。期末の店舗数は20年3月期が61店舗、21年3月期が65店舗、22年3月期が70店舗。
 今中計では、前中計で構築したプロセスセンター、新基幹システム、顧客分析システムなどのバックシステムが本格的に効果を発揮。業務の効率化が期待される。とりわけ北陸地区売上高1000億円の確立に向けた製造・物流体制の拠点なるプロセスセンターが本社に隣接して4月から本格稼働。精肉や惣菜の加工を集約することで、生産性を高めながら、各店舗での作業負担を軽減する狙いだ。同社によると、「80店舗、売上高1200億円に対応できる製造能力」と、今後の広域的な店舗拡大に体制を整える。施設はS造2階建て、延べ床面積1万1088平方メートル。総事業費は約52億円。設計・施工は三菱ケミカルエンジニアリング。施工協力は建築が石黒建設、機械設備は、ダイダン、電気設備は、きんでん。
 同社では、製造・物流体制の最適化を加速させる考えで、青果や鮮魚の集約化も視野に入れた生鮮の新センター構想も描く。
 なお、19年3月期の連結決算は、建替えによる一時閉店の影響や、天候不順による季節商材の売上減少もあり、営業収益は822億1500万円と前期比0・1%減少した。利益面では、経常利益は5・6%減の30億5700万円、純利益は0・5%増の21億7500万円と増益を維持した。
 今期は、4月に岐阜県1号店となる「美濃加茂店」がオープン。10月ごろには石川県白山市に「北安田店(仮称)」の新規出店、金沢市の「笠舞店」の建替えオープンを予定。なお、両店舗とも施工は技建工業、設計は新建築設計事務所。業績予想は営業収益918億円、経常利益30億円を見込む。

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