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北陸工業新聞社
2019/05/10

【石川】工事着手21年4月末以降/建物完成23年10月末ごろ/日銀金沢設計委託作業がスタート/建築文化のまちにふさわしい期待も 

 日銀金沢支店の駅西移転計画が本格的に動き出した。同行では設計・監理業務の委託先を選定するための公募作業に着手したが、入札要領から、今後の大まかなスケジュールも見えてきた。
 今回の業務に係る契約期間のうち、基本・実施設計の完了が2021年4月末までであり、工事着手はそれ以降と推測される。工事監理の期限が23年10月末までの予定のため、新支店の完成時期に該当するとみられる。入札公募にあたっては、事前審査後、入札書・技術者提案書の提出期限が6月19日、開封は同月27日という。
 金沢支店と同様に築後60年以上を経過した他の支店をみると、13年5月、新営業所に移転した「釧路支店」は、地上2階建て延べ5494平方メートル、敷地面積4989平方メートル。旧営業所の堅牢なイメージを維持しながら、外観はシビックコア地区の街並みに溶け込んでいる。17年10月から現在地で工事着手した「福岡支店」は、地下1階地上5階建て延べ約9200平方メートル。現営業所の外観を一部踏襲しながら、街並みとの調和を図っている。
 新金沢支店の建設概要について、同行文書局では「まだ何も説明できる材料はない」(管財課管財企画グループ)としているが、金沢市では建築文化の発信を標榜していることから、市民などからの関心も高い。

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