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北陸工業新聞社
2019/05/10

【福井】6月にも指名競争で選定へ/高浜町高浜漁港再整備6次産業施設建築/RC2階2000平方メートル、機械と電気は分離発注/魚に特化、来年10月ごろオープン目指す 

 高浜町は、「高浜漁港再整備事業」のうち、塩土地係で計画の「6次産業施設建築工事」について、指名競争で選定する方針。早ければ6月にも入札を執行する見通し。6月議会での工事請負承認を目指していたが、現在は臨時議会に照準を合わせ早期着工を目指す。19年度に本体工事を促進し、外構などを経て20年10月ごろのオープンを予定する。

 19年度当初予算に事業費10億1999万6000円を計上した高浜漁港再整備事業は、高浜漁港の老朽化対策や市場機能の集約化を図るため、事代地内に位置する漁港施設を西側の塩土地区に移転させるとともに、市場や荷捌き施設などの整備を進める。工事費に7億4500万円を盛り込む6次産業施設は、魚に特化した観光拠点「UMIKARA(うみから)」として水産業の魅力向上や付加価値化、安定した雇用創出を図る。農水産物直売所や飲食施設を核とし、地産地消の推進、高浜ブランドの構築、観光客の交流促進を目指す。計画規模がRC造2階建て延べ約2000平方メートル。町が公表した19年度公共工事発注見通しによると、第1四半期に建築工事を発注するほか、第2四半期に機械設備工事、電気工事、仮設工事を指名競争で発注する予定。実施設計は、ジオ―グラフィック・デザイン・ラボ(大阪府大阪市)が担当。
 そのほか、19年度に発注を予定する関連工事として▽漁港再整備に係る臨港道路整備工事(L=230メートル、W=8メートル)▽漁港再整備に係る上下水道管布設工事(上下道管布設L=350メートル、同L=190メートル)―が盛り込まれた。いずれも第2四半期に指名競争で発注される。また、19年度は周辺整備計画策定業務に着手し、駐車場(A=約3000平方メートル)や緑地帯など配置計画を固める。臨港道路付替工事に伴う測量設計業務、6次産業施設外構測量及び基本・詳細設計業務は京福コンサルタントが担当。
 事業費の主な内訳については、▽浜の活力再生交付金申請支援業務委託料550万円▽高浜漁港再整備に係る周辺整備計画策定業務委託料704万円▽臨港道路整備工事2070万円▽上下水道管布設工事3759万1000円▽6次産業施設新築に係る仮設工事2818万8000円▽高浜漁港漁業施設整備補助金1億197万5000円―など。
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 一方、若狭高浜漁業協同組合を対象とする高浜漁港漁業施設整備補助金の内訳は、塩土漁具倉庫新築工事5800万円、実施設計業務601万円、施工監理業務249万円、養殖場解体工事3547万5000円。水産庁からの補助金交付決定を経て、19年度単年で整備を図るものとみられる。
 なお、町が18年度に基本設計業務を発注した衛生管理型の荷捌き施設(計画規模RC造一部W造2階建て延べ約1550平方メートル)は19年度に水産庁へ補助交付申請が行われる見通し。順調なら20年度の実施設計、21年度の建設を目指す。基本設計業務は京福コンサルタントが担当。

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