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建通新聞社四国
2019/05/10

【徳島】鳴門市公立保育所再編計画案まとまる

 鳴門市の公立保育所の再編計画を考える市公立保育所再編計画策定審議会(会長・浜崎隆司鳴門教育大学大学院教授)は4月26日、本年度初会合を開き、現在の公立保育所を1カ所に集約し、2021年度を目標に新施設を開設する再編計画(案)を取りまとめた。計画案は審議会終了後、直ちに泉理彦市長に答申された=写真。
 計画案(答申)では、現在市内にある林崎保育所(定員50人−児童数40人)、中央保育所(定員40人−児童数34人)、みどり保育所(定員45人−児童数11人)と、現在休所中の市場乳児保育所と瀬戸保育所の公立5保育所について、▽公立保育所としての役割▽保育士確保による待機児童の解消▽施設の老朽化への対応−を踏まえ、1カ所に集約し、新たな施設を建設する。
 定員は「現状の受入児童数に相当する規模」。建設場所については「現施設設置場所(林崎、中央)での建て替えを含め、市が保有するその他の土地での建設を含め総合的に検討する」とした。この他新施設の機能について@研修機能や子育て支援センター機能を兼ね備えた保育移設A支援が必要な児童を受入できる保育環境B乳児保育・休日保育・延長保育C家庭支援推進保育士の配置と機能維持−を備えた施設を提示している。
 また、答申書ではこれらの他、▽計画後も引き続き、市の就学前教育・保育全体の充実を図り、実情に即した就学前教育・保育の在り方の検討に取り組むこと▽審議会での各委員の個別意見・提言について、計画の実施段階で十分配慮するとともに、計画の趣旨や内容について、あらゆる機会を捉え周知し、保護者や地域住民の理解を得るよう努めること−なども求めた。
 答申を受けて泉市長は「意見・提言を踏まえ、速やかに公立保育所再編計画を実施・推進していくとともに、就学前教育・保育全体の充実を図り、子ども子育て支援事業計画の基本理念の実現に向け、誠心誠意取り組んでいきたい」などとあいさつした。
 市は今後、建設候補地の選定を急ぎ、調査設計費など関連予算の確保などを目指していく。

提供:建通新聞社