トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2019/05/11

【富山】件数、金額ともに大幅増/4月の前払金保証取扱高/10カ年で3番目の高水準/東日本保証富山 

 東日本建設業保証富山支店は、19年4月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
 それによると、件数は282件で前年度比23・7%増、請負金額が192億2000万円で同58・9%増と件数、金額ともに大幅にアップした。補正予算の執行、大型継続工事の契約などがそれぞれ、順調に進んだことが要因と見られる。
 4月の件数と請負金額を直近10カ年の推移で比較すると、件数が上から2番目、請負金額が上から3番目と、近年にない高い水準となった。
 発注者別の動向を見ると、国は件数、請負金額ともに大きく伸びた。このうち、北陸地方整備局では35億円の増加を示した。中でも富山河川国道事務所では、件数が昨年同期の7件から31件に増えたほか、補正予算関連工事で、1億円台の工事が増加したことが寄与した。加えて、本局契約の継続工事である「利賀ダム河床進入トンネル工事」と「猪谷楡原道路片掛橋下部その2工事」の今年度保証分も全体を押し上げた。
 独立行政法人等は件数が減ったものの、請負金額は大幅に増加。ネクスコ中日本で「東海北陸自動車道上原橋(上・下部工)工事」と「東海北陸自動車道旅川橋(下部工)工事」の大型保証があり、20億円増えた。
 県は件数、請負金額ともに微増だった。土木部では、「主要地方道高岡環状線道路改築橋梁上部工」の保証などで4億円増加。その他部局では、「富山県立大学新棟新築工事」の反動減で12億円のダウンを示した。
 市町村は件数、請負金額どちらも増加。請負金額は、富山市で「呉羽南部企業団地」関連工事2件(計14億円)などの保証があり、27億円のアップとなった。さらに、入善町では「飯野統合保育所(仮称)整備事業建築主体工事」の保証により、4億円増加した。
 市町村別の前払金保証取扱件数は、富山市が27件でトップ。高岡市17件、氷見市11件と続いた。また、場所別の保証取扱高は、朝日町を除く全市町村で増加。金額ベースでは富山市を筆頭に、南砺市、入善町などで大きく増えた。
 中間前払金保証取扱高は、件数が昨年同期の8件から6件に減ったが、
請負金額は5億2000万円余りと23・0%の増加を示した。

hokuriku