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建設新聞社
2019/05/14

【東北・宮城】気仙沼市が現地建替等を軸に新庁舎を検討

 気仙沼市は、検討を進めている新庁舎建設事業について、建設場所を現本庁舎と旧市民病院跡地の2案などで選定を進めているほか、想定規模を延べ1万2000平方b程度で建設する方針だ。
 気仙沼市の現庁舎は、八日町1の1の1地内に本庁舎やワン・テン庁舎などの5棟で構成。延べ面積は計1万1904平方b(立体駐車場含む)だが、教育委員会や下水道課、ガス水道部などは別の場所に分散し、各施設の執務スペースも狭あいで業務や住民サービスに支障を来している。さらに、施設の老朽化が進んでいるため、業務機能の集約化などを目的に新たな庁舎建設を立案した。
 2018年度からは、国際航業に基本構想の策定を委託。履行期限は9月末までで、新庁舎の必要性や機能、性能、規模、財源などの基本理念や基本方針、建設候補地の整理・選定や事業スケジュールなどを作成している。
 また、昨年11月には委員10人で構成する新庁舎建設基本構想有識者会議(丸谷浩明委員長・東北大学災害科学国際研究所教授)を設置。計6回行う予定で、現在までに3回開催し、建設候補地の選定や先進地視察などに取り組んでいる。
 建設地については人口重心から5`b圏内、公有地、敷地面積1f、市災害危険区域外などの条件をもとに、▽現本庁舎敷地(八日町1丁目)▽旧市立病院跡地(田中184番地)▽反松公園(上田中2丁目)▽気仙沼公園(笹が陣)―の市有地4カ所を選定。このうち、公園用地の2カ所は建設地として用途変更が難しいため、現本庁舎敷地の1万0105平方bと旧市立病院跡地の1万9781平方bの2案まで絞っており、引き続き有識者会議の意見などを参考にしながら最適な建設地を決定する考え。
 また、施設規模は総務省等の基準である職員1人当たりの延べ面積が26・1平方bと想定職員数426人から算定し、延べ約1万1000〜1万2000平方b程度とし、階数は6階建てを見込んでいる。このほか、駐車場は来庁者用173台、車いす使用者用4台、公用車用91台、駐輪場16台分を設ける計画で、平面式駐車場の場合に敷地は9900〜1万1200平方b程度が必要としている。
 今後、9月まで有識者会議を開催して基本構想を詰めた後、本年度後期から基本計画の策定を進めて20年度から22年度に基本・実施設計を作成。22年度後期から25年度にかけての建設(造成・引越等含む)を見込んでいる。

 提供:建設新聞社