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北海道建設新聞社
2019/05/23

【東京】都 林試の森公園、整備計画策定へ

 東京都建設局は、林試の森公園(品川区・目黒区)の拡張に伴う整備計画を策定する。国から取得する宿舎跡地約2fを中心に、民間事業者の活用も視野に入れながら、導入すべき機能やゾーニング、施設の規模・配置などを固める。本年度に開く都公園審議会に整備計画の策定を諮問し、2020年度に答申を得て事業に着手する考えだ。
 林試の森公園(都市計画公園としての名称は目黒公園)は、品川区小山台2丁目と目黒区下目黒5丁目にまたがる都立公園。もともとは国が設置した「目黒試験苗圃」で、「林業試験場」に名称を変更し、林野庁の所管施設として運営していた。その後、試験場の筑波研究学園都市への移転に伴い、都が都立公園として再整備し、1989年に開園した。現在の開園面積は約12f。
 公園に隣接した区域には、南側に財務省小山台住宅跡地(約2・2f)、西側に農林水産省峰友寮跡地(0・2f)や都営住宅跡地(0・5f)などがある。国が小山台住宅跡地と峰友寮跡地の計約2・4fを売却する方針を打ち出したことから、都と品川区では、小山台住宅などの跡地を取得した上で、都が林試の森公園公園を約2・2f拡張するとともに、荏原消防署小山出張所を新設。品川区が西側の区域にある約0・5fを活用し、地域交流機能や防災備蓄倉庫、高齢者・障害者・子育て支援施設など社会福祉施設を整備するとともに、幅員4〜6bの区道を新設・拡幅する考え。
 都はこの土地利用方針を踏まえ、拡張区域を含めた約15fの整備計画を策定する。民間活力を導入した魅力向上や整備運営も視野に入れながら、導入すべき機能をゾーニングし、機能を満たす施設の規模や形態、配置など固める。20年度に公園審議会での答申を受け、設計などの作業を順次進めていく。

提供:建通新聞社