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北陸工業新聞社
2019/05/27

【富山】19年春の叙勲/「命の水」つなぐ技術と信頼/藤川幸造全管連副会長/「更新・耐震化の推進を」 

 「19年春の叙勲」が発表され、全国管工事業協同組合連合会副会長で藤川建設社長の藤川幸造氏が旭日双光章を受章した。
 富山県管工事業協同組合連合会長、富山市管工事協同組合理事長も務め、組織の拡充強化や災害時における支援体制の構築などに尽力。専門工事業振興功労としての今受章を「大変名誉なこと。少しでも業界が良くなればとの思いでやってきた」と率直に喜びを語り、今後も「命の水を守り続け、良質な工事、技術で地域の信頼に応えていきたい」との姿勢で臨む。
 社会生活の維持に不可欠な水道。災害発生時には被災地での復旧などに参加しており、「生きていく上で必要なのは飲み水。全国の業者が迅速に出動し、応急復旧や給水活動の支援にあたる」と述べ、地震等緊急対応のさらなる充実を図る。富山市内では、飲用適の消雪井戸の点検・清掃ボランティア、耐震性貯水槽の操作訓練などを実施。「普段から災害に備え、給配水管トラブルにも機動的に対応している」と強調し、地道な活動と組合の総力で安心・安全な水を届ける。
 18年12月に水道法が改正され、水道施設の計画的な更新が盛り込まれた。「耐震化や老朽化対策は重要。莫大な費用がかかり、長期間に及ぶことから、安定した予算措置を要望していく」と説き、着実な整備促進に努める。建設業では人手不足が深刻な問題となっており、「人材の確保は大変厳しい。求人で人が集まらす、青年部の会員も大きく減っている。全国的に業種間の取り合い」と指摘。週休2日制を含む働き方改革を進め、担い手の確保・育成に全力を挙げる。全管連は管工事の仕事を紹介するリクルート編・子供編の動画を作成した。「管工事は市民生活や経済活動とって、なくてはならない大切な仕事。次代を担う若者の目が向くよう、広報やイメージアップに取り組んでいく」とし、技術・技能の継承、社会的地位向上につなげる。
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 ふじかわ・こうぞう 日本大学商学部卒。71年に入社し、06年から社長。富山市管工事協同組合理事長、県管連会長、全管連副会長のほか、富山市建設業協会副会長などを務める。12年に建設功労国土交通大臣表彰、14年に県産業経済功労表彰を受けた。富山市岩瀬白山町。70歳。趣味はゴルフ。

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