トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2019/06/04

【滋賀】県大津土木 盛越川支流域の砂防堰堤整備

 県大津土木事務所は、18年度より進めている盛越川支流域(大津市若葉台)の砂防堰堤について、今年度にも詳細設計などを進める方針だ。早ければ第2・四半期にも詳細設計、地質調査、測量業務の担当コンサルタントを事後審査型一般競争入札にて決定し、設計を8ヵ月、地質調査を4ヵ月、測量を5ヵ月かけて行う。その後、順調に行けば21年度に用地買収、22年度に着工して行く予定だ。
 今工事では、穴虫池上流の住宅地から200bの位置にむけて資材搬入用道路100bを整備、その後、堤長48b×堤高11bのRC+鋼管造の透過型砂防堰堤1基と周辺整地を行う。砂防堰堤は、従来の縦型鋼管フレームではなく網型のフレームを採用。より効率的に流木、流石を止める環境を整備していく。
 盛越川流域は、「土砂災害警戒険区域」に指定されており、近年頻発するゲリラ豪雨などで土砂災害が発生し被害が出るのではないかと不安に思う地元住民から早急な事業推進を求める声が上がっている。すでに、上流域に砂防堰堤や擁壁工整備が行われているものの、下流域で住む住民たちの財産と生命を守るには不十分であり、更なる補強が必要であると判断。今回の工事を実施することとなった。
 また、この事業と並行するように、若葉台山岳地域への擁壁工工事を行っており、現在、若葉台1区、4区の設置を完了しており、第3地区を現在工事実施中である。また、この工事終了後に状況を判断し、第2地区の整備工事を実施する計画だ。
 同事務所は、盛越川流域(主に若葉台)を今後3ヵ年かけて砂防対策を行い、大雨や土砂災害に備えて行く。

提供:滋賀産業新聞