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日刊建設工業新聞
2019/05/29

【鳥取】日南町にLVLの加工工場/日南大建がW700u新築

 大建工業(大阪市)、オロチ(日南町)、日南町森林組合、越井木材工業(大阪市)の4者が共同で日南町に日南大建(日南町下石見1829−103、福知義久代表取締役)を設立し、オロチが製造しているLVL(単板積層材)を高付加価値化する防腐・防蟻加工処理する新工場を建設することになり、この設備投資を支援する県、日南町との間で、27日調印式が行われた。
 知事公邸で開かれた調印式では、大建工業の億田正則代表取締役・社長執行役員、日南町森林組合の平田広志代表理事組合長、中村英明日南町長、平井伸治知事が協定書に署名した。新工場は、令和2年秋ごろ(10月)の操業開始(本格運用)を予定しており、今後、施設整備に入る。
 計画では、日南町下石見のオロチの隣接地約2fの用地を日南町が取得、造成し、そのうち1500平方b〜2000平方bの敷地に大建工業が70%出資する日南大建が木造平屋建て約700平方bの新工場を建設する。用地取得・造成費は約6億2000万円を見込んでおり、約2億円の投資額の内訳は、建物が1億2000万円、工場に導入する機械装置(真空加圧含浸装置)が8000万円。
 今後の予定では、8月から設計に入り、12月中旬から建屋工事に着手。令和2年4月に竣工し、試運転を経て、同年10月から操業する予定。従業員は当面10人を予定しており、同社では今後、段階的に投資を拡大していく予定にしている。
 大建工業の億田代表取締役は「(我が社にとって新工場は)定量的で言えばささやかだが、(LVLの今後の需要拡大を考えれば)今回の新工場建設はホップ、ステップのホップになる。これから、この新工場を起点に大きく育てていきたい」と決意を述べた。また、中国地方では木材の大産地となってきている日南町の中村町長は「わが町は林業の担い手の育成に力を入れており、大きな期待を寄せている」と新工場の建設にあらためて期待感を示した。

日刊建設工業新聞