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北陸工業新聞社
2019/06/07

【福井】県境到達記念で住民見学会/冠山峠2号トンネル現場/整備局福井 

 近畿地方整備局福井河川国道事務所は、国道417号線で工事が進められている池田町と揖斐川町(岐阜県)を結ぶ(仮称)冠山峠道路第2号トンネルの見学会を開催した。池田町側から掘削の同トンネルが県境に到達したことを記念して実施したもので、両町の住民らが参加した。
 トンネル入り口に集合した参加者は、福井河川国道事務所の西村長嗣建設監督官と施工者である大林組の玉野達所長から工事概要を聞いた後、バス3台に分かれて内部へ移動。バスの中では、同乗した大林組の社員が工事の進め方や窓の外に見える機械についての説明を行い、参加者からの質問にも丁寧に応えていた。
 トンネルの延長は完成すれば4831メートル、3337メートル地点の県境まで工事が進んでいる。最深部(県境)に到着した参加者は、県境の看板をバックに整備局の職員や大林組の社員らを交えて記念撮影。また内部の様子を観察したり、空気の冷たさを肌で感じるなど思い思いに普段体験することのないトンネル工事の雰囲気を堪能した。
 国道417号線は、岐阜県大垣市が起点、南越前町に至る約150キロメートルの幹線道路。県境の冠山峠付近は通行不能区間となっている。林道塚線、林道冠山線が代替路として利用されているが道路幅が狭く急カーブ、急勾配が続き悪天候時は通行が困難になる。冬季には積雪のために通行止めとなり大きな迂回が必要。同トンネルを含む冠山峠道路(延長7・8キロメートル)が開通すれば、安全な通行が可能になり、所要時間の短縮だけでなく災害時の交通確保や広域周遊観光ゾーン形成などが期待される。