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北海道建設新聞社
2019/06/10

【北海道】就任から1カ月 鈴木直道知事にインタビュー

 北海道の新たな知事に就任して1カ月余りが経過した鈴木直道知事。本紙インタビューに応じ、就任から道内各地そしてロシアへと精力的に動き回った1カ月間を振り返った。北海道胆振東部地震からの復旧・復興や国土強靱(きょうじん)化、持続可能な交通体系の構築、人口減少問題、財政再建など課題が山積する本道。鈴木知事は「北海道の潜在的な力を生かすためにも行動を起こさなければ」と述べ、攻めの道政、行動する道政≠掲げて、果敢に挑む考えを強調した。(聞き手=建設・行政部 佐々木 潤記者)

 ―知事就任から1カ月余り過ぎたが、あらためて知事になった感想を。 

 就任してすぐ大型連休があり、初めての視察先として大樹町のロケット打ち上げに向かった。残念ながら打ち上げとはならなかったが、5月4日に成功という明るい話があった。

 被災3町も訪問し、首長やいろいろな方と話し、復旧・復興に全力で取り組む思いを新たにした。また、日ロ知事会議で多くの方々と会談し、初の外遊だったが、さまざまな取り組みができた。

 そして、今まさに6月の議会に向けて初めての政策予算となる補正予算を調整しており、あっという間の1カ月だった。

 ―本道は多くの課題に直面している。喫緊の課題に胆振東部地震からの復旧・復興があると思うが、この復旧・復興をどのように進めるのか。激甚化する自然災害にどう対応するか。

 発災から9カ月がたち、日常生活を取り戻しつつある一方で、今なお仮設住宅での生活を余儀なくされている方も多い。

 被災地域の皆さんは、いつ、どういったことを実施するのか、どれくらいのめどで、どういった生活再建が見通せるのかを知りたいと話していた。3月に策定した復旧・復興方針では、いつ、どういう作業をするかということを可視化している。具体的に目に見える形で復旧・復興を進めることで日常生活を取り戻し、この方針を計画的に形にすることが大事だ。

 今まで想定しなかった災害が近年起きている現実がある。さまざまな災害を教訓として「まさかは必ず起こり得る」という考えで、その対策をしっかりすることが大事だ。