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建通新聞社(中部)
2019/06/13

【愛知】名市 SMR中心位置生かしたまちづくりを

 名古屋市は、2030年を見据えた次期総合計画案(19〜23年)をまとめた。23年ごろから定住人口が減少に転じる推計が出ている中、安心して子どもを産み育てる環境づくりや高齢者や女性が活躍できる場の拡大、都市の魅力を向上させてまちの活力を上げていくための施策を展開する考えだ。
 まちづくりの方針では、スーパー・メガリージョンの中心に位置する地理的特性を生かす。名古屋は「大いなる田舎」とやゆされることもあるが、東京・大阪に比べると空間的・時間的なゆとりを保ちながら、高度な都市基盤と機能を有している。「住みやすさ」や「強い経済力」「個性豊かな歴史・文化」といった強みを施策の実現を通じて生かす考え。
 また、リニア中央新幹線名古屋駅を起点におおむね30〜50`圏内を名古屋大都市圏に設定。ハブ機能を果たし、圏域の自治体と連携して地域の成長をけん引していく方針。
 23年までの具体的施策のうち、建設関連の新規施策を見ると、「子ども・若者応援戦略」では、若宮商業高校との併設による高等特別支援学校の整備を盛り込んだ。
 「健康・安心戦略」においては、市立大学での認知症や発達障害に対する先進的な研究を充実させるため、脳神経科学研究所を設置する他、大学病院救命救急センターの救命・災害拠点病院としての機能強化に取り組む。
 「地域防災戦略」では、浸水想定区域内の要配慮者利用施設や地下街に対する避難確保計画などの策定支援や民間介護施設・障害者支援施設などへの非常用自家発電設備の整備支援に取り組む。
 「災害対応力向上戦略」では、指定避難所の学校体育館や屋外トイレの洋式化、敷地内埋設給排水管の耐震化を行い機能強化を図る。また、18年の西日本豪雨を踏まえて、ため池の改良にも着手する。
 「都市機能強化」では、リニア中央新幹線の整備促進や名古屋駅ターミナル機能の強化、リニア駅周辺の面的整備に取り組む他、▽名古屋駅周辺の地域資源を生かしたまちづくり▽アジア競技大会選手村整備と大会後の跡地まちづくり▽港北エリアのまちづくり▽瑞穂公園の整備▽SRT(新路面公共交通システム)導入▽地下鉄駅リニューアル▽地下鉄駅ホーム冷房化▽バスターミナル環境改善―を新規施策として位置付ける。
 「環境都市推進戦略」においては、燃料電池システムの設置補助や▽魅力ある都市公園への再生▽美しい街路樹づくり▽世界の「AIOIYAMA」プロジェクト推進―に取り組む。
 「魅力向上・発信戦略」では、名古屋城を核とした魅力向上や四間道地区などの景観まちづくり、熱田神宮駅前地区のまちづくりを盛り込んでいる。その他、ラグジュアリーホテルの誘致や観光施設・駅のトイレ洋式化、スポーツを生かした市中心部のにぎわいづくりなどに取り組む。
 同計画案は7月以降にパブリックコメントを実施した後、議案として議会に提出する予定。

提供:建通新聞社