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建通新聞社(神奈川)
2019/06/14

【神奈川】厚木市 新庁舎建設にDB+O方式を提示


厚木市の中町における複合施設や周辺環境の整備について検討する、複合施設など整備検討委員会(神保忠男委員長)は、第6回の委員会で、新庁舎の整備は設計施工と管理運営を別発注とするDB+O方式が望ましいと提示した。
 検討には従来方式、PFI方式、DBO・DB+O方式、DB方式、ECI方式の5方式で比較検討を行い、DBO・DB+O方式を望ましいとした。また、財政負担の平準化を図る必要がある中、起債の活用により15年以上の償還期間を設定できる点でも有利とした。
 複合施設の建築構成は、地下に駐車場・駐輪場、1〜4階の低層部に庁舎窓口や図書館、未来館。上層部に国や県の行政機関、市議会、会議室、消防本部などの配置を考えている。
 各機能の規模は▽連係機能約2800平方b▽図書館約6700平方b▽(仮称)未来館約2700平方b▽市庁舎約1万9100平方b▽消防本部約1700平方b▽国・県などの行政機関約1万0600平方b▽地下駐車場(130台程度)約5100平方b―を想定。施設全体の規模は延べ4万8700平方b、概算建築工事費は約224億0500万円と試算した。
 今後は庁内検討などを行い、基本計画案を詰め、パブリックコメントなどを実施した後、上半期中にも策定する。
 整備スケジュールとしては、2020年度から基本設計、21年度末をめどに実施設計、23年度から建設工事に着手し、25年度の完成を目指す。
 整備地は中町1ノ2。
 複合施設を建設する中町2―2地区周辺の整備については、複合施設を整備した後、バスセンターなどの交通結節ゾーン、商業ゾーン、保健福祉センターなどのサポートゾーンを順次整備する方針だ。
 新庁舎整備に伴う周辺整備事業の予定は次の通り。
 ▽周辺道路―複合施設北側、南側、西側道路を幅員12bに拡幅。東側の市道Aノ7号線で歩行者専用道路の改修
 ▽交通広場―路線バスの発着場と市民の憩いの場として整備
 ▽厚木シティプラザ―中央図書館、子ども科学館は複合施設へ移転。その他の施設は今後検討
 ▽厚木ガーデンシティビル―商業施設として運営を継続する意向
 ▽中町立体駐車場―複合施設の駐車場の一部として利用可能にするため、複合施設の整備前に規模を拡張した建て替えの検討を進める
 ▽保健福祉センター―旧寿荘跡地を利用している駐車スペースの代替用地の検討。将来的な再整備の検討を行う
 ▽中町大型バス発着場―保健福祉センターの将来的な再整備に併せて活用方法を検討
 ▽中町一丁目第1自転車等駐車場・第2自転車駐車場―複合施設の敷地の一部として利用
 ▽本厚木駅前東口地下道―バリアフリーの対応や効果的な案内サインなど、複合施設の整備と併せて検討

提供:建通新聞社