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建通新聞社(神奈川)
2019/06/13

【神奈川】川崎市 川崎病院エネルギーサービス プロポ開始

川崎市病院局は、川崎病院を対象としたエネルギーサービスの事業者選定のための公募型プロポーザルの手続きを開始した。川崎病院のエネルギーサービス事業は、電力・冷温熱・蒸気供給機能、浄水・医療用ガスの供給機能を担う設備を病院敷地内に新設し、15年間にわたりES設備などを運営管理してもらうもの。契約方式はBT方式とBTO方式を複合したエネルギーサービス契約。ES設備はBTO方式で、エネルギー棟、給水ポンプ棟、給水ポンプ設備・医療用ガス設備がBT方式になる。プロポーザル参加意向申出書は24日まで受け付ける。企画提案書の提出期限は10月1日。
 単体企業の参加資格は、延べ2万平方b以上の病院でのエネルギーサービス事業またはESCO事業の実績があることなど。共同企業体の場合は、川崎市の有資格者名簿に登録されている者による5者以内の構成で、少なくとも1者は延べ2万平方b以上の病院でのエネルギーサービス事業またはESCO事業の実績があること―などとなっている。
 企画提案内容に基づき評価を行い、10月下旬に優先交渉権者を選ぶ。11月から基本設計、2020年2月から実施設計に着手。20年11月に着工し22年3月末の完成を予定している。
 今回のエネルギーサービスの対象は、@エネルギー棟と給水ポンプ棟の建設Aエネルギー設備と給水ポンプ設備の整備B運転監視Cメンテナンス(点検・修繕)。企業債を財源に完成時に買い取る仕組みとし、償還期限は建物が30年、設備が15年。運転監視とメンテナンスについては15年間にわたりエネルギーサービス料を支払う。
 建物の建設は、エネルギーサービス事業者が持つ独自の技術などが必要とされる局面は限られるため、市内企業(工事Aランク)による施工を要件とする。建築工事は「一般建築」、電気設備は「電気」、ES設備は「空気調和設備」、給水ポンプ設備は「給排水衛生設備(指定)」、医療用ガス設備は「空気調和設備」に登録されていることとし、それぞれ等級区分が「A」であることとしている。

提供:建通新聞社