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滋賀産業新聞
2019/06/17

【滋賀】滋賀県 県営田上地区の土地改良事業

 県大津・南部農業農村振興事務所が所管する「県営田上地区土地改良事業(農業競争力強化農地整備事業〔経営体育成型〕)」は、現在その基本設計をキタイ設計(近江八幡市)に委託。8月末完了を目指して業務が進められている。その後は、詳細設計を9月頃に事後審査型一般競争入札で発注、来年3月末までに成果物を取りまとめ、2020年度から一部工事が発注される見通しだ。
 田上地区は、大津市の田上地区4町(羽栗・森・枝・石居)が対象。対象地は北西に大戸川、北東に宮川、南西に天神川があり、大戸川と宮川、大戸川と天神川の合流地点に位置する概ね平坦な地形。農地は小区画で農道が狭く、農道に接していないものも多く存在しており、作業効率が悪い状況。また大雨時は水没する反面、少雨時には水不足に陥ること、さらに大型農業機械の搬入出来ないことや、農地所有者についても分散傾向であり今回、▽農作業の省力化、▽乾田化による水田の汎用化―を図ることの出来る基盤整備事業を実施することにより、農業経営の安定化、農業従事者の意欲向上、地域活性化や地域への定住―等を図ることとした。
 対象となるのは、田上地区にある羽栗・森・枝・石居の4町の農地など105・1f。ここに農道として幹線道路W7b(有効幅員5・5b)×L1529b(アスファルト舗装)、支線道路W6b(有効幅員4b)×L3155b(アスファルト舗装)、支線道路W6b(有効幅員4b)×L2082b(敷砂利)、耕作道路W6b(有効幅員3・5b)×L3923b(敷砂利)―を整備したうえで、100b×90bを標準区画とする農地86・1f他を設ける。また区画を整理したことに伴い、土水路を改修する。事業期間は、昨年度から2023年度までの5ヵ年。事業費は概ね16億7800万円。
 なお、当該農地での農業従事者15名によって田上土地改良区も設立・認可されており、同区で既存の用水路(BF300〜800×L1万1136b、FF800×1000〜2500×L685b)の補修や、排水路(RC柵渠400×400〜4000×900×L9548b)の浚渫・除草―も計画されている。

提供:滋賀産業新聞