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北海道建設新聞社
2019/06/18

【東京】都 日比谷野音、民活視野に基本計画策定開始

 東京都建設局は、日比谷公園内にある屋外音楽堂の再整備に向けた基本計画の策定作業を開始した。民間活力の導入による施設整備や運営を視野に、事業の内容や採算性、枠組みを探り、事業実施の条件を整える。業務はみずほ総合研究所(千代田区)が担当し、年度内に成果を得る。
 「日比谷野音(やおん)」として親しまれている屋外音楽堂は、楽屋を含むステージ(延べ床面積718平方b)と椅子2664席、立ち見450席を配置した大音楽堂と、椅子1075席の小音楽堂で構成。1983年に現在の施設は完成した。
 現在もさまざまなイベントが開かれ、多くのアーティストが参加しているが、大音楽堂は近隣への騒音配慮のため平日の利用を制限しており、バリアフリーに対応していないなど課題もある。
 そうした中で、都が設置した有識者会議が2018年度に「日比谷公園グランドデザイン」を策定。まちと連携し相乗的に新たな魅力を生み出す公園など五つの将来像を示すとともに、大音楽堂の改築方針を検討するよう求める内容を打ち出した。
 そこで都は、公園全体の再整備の方向や現状の課題を踏まえながら、民間事業者の活用を視野に入れ、バリアフリー化など野音の再整備の内容や採算性、より多くの利用を促す方法などを検討。事業の枠組みやスケジュールなどを含めた基本計画をまとめる。

提供:建通新聞社