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滋賀産業新聞
2019/06/26

【滋賀】甲賀市 忍者を核とした観光拠点施設整備事業

 甲賀市は、地域活性化に繋がる観光拠点の施設整備を図るために甲南町竜法師地区にある「忍びの里プララ」で事業を推進している「忍者を核とした観光拠点施設整備事業」について、市は8月頃の工事業者選定に向け、現在発注準備を進めている。
 同事業は2ヵ年での完成を目指しており、今回発注分は第1期工事。入札方式は、事後審査型一般競争入札を予定し、工期は約6ヵ月程度を見込んでいる。主な工事内容は、甲南町竜法師600番地にある甲南情報交流センターの内装改修がメインで、正面玄関テラス整備や喫茶・軽食・土産販売コーナーの設置を行う。正面玄関テラスには、レンタサイクル置場を整備し来訪者に周辺地区の探訪を促し、喫茶・軽食・土産販売コーナー付近には、忍者紹介コーナーを設け、忍者に関わる文化財などの展示も行う。なお、同整備に係る実施設計業務は、国際航業(東京都千代田区)が担当。
 併せて、施設内の展示物等を運営する事業者募集も同時期に行う可能性が高いとのこと。展示物運営事業者から新施設の集客を委託し、市の新たな観光拠点として、県外にも情報発信を行っていく。
 また、第2期工事に向け、施設及び周辺区域のゾーニングを協議する「仮称・観光拠点運営協議会」の立ち上げも行う。市職員・甲賀観光協会関係者・信楽観光協会関係者・有識者―らでの構成を予定し、8〜9月頃の立ち上げを目指す。主な検討内容は▽忍者ショーを行う常設小屋(200人程度収容)の整備や、忍者体験施設の内容検討▽現在休憩舎が残る空き地部分を広場へ再整備▽江戸時代に建てられた古民家を利用し、甲賀流忍者に関するセミナーやイベント活動の場としての活用方法▽忍者学校体験施設を設置する「にんにん広場」整備のあり方▽屋台やキッチンカー等の店舗空間や食べ歩きが出来る食事の場整備▽かつての山城跡を新たな集客スポットとする観光検討▽駐車場拡張―など。これらを年度内に意見をまとめ上げ一定の方向性を定め議会へ上程し、認められ次第、第2期工事内容に反映していく。
 第2期工事は、来年度早々に工事発注する考え。工事に伴う設計業務は第1期工事と同時期の8〜9月頃となる見通し。委託期間は約4ヵ月程度を見込んでいる。第2期工事は協議会での検討で決定される内容以外に、トイレ改修と外壁改修整備が含まれることが既に決まっている。それらを含め、工事費約1億2000万円程度での整備を視野に入れている。
 忍者を核とした観光拠点施設整備は、忍者を切り口に市内観光資源を結び観光客に対し▽見て▽感じて▽食べて▽遊んで▽楽しむ―ことをコンセプトに観光産業を育てることを目指すもので、世界的なコンテンツである「忍者」を最大限に活かした観光誘客により、地域経済の活性化を狙う。

提供:滋賀産業新聞