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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/05/22

【茨城】筑西市が基本設計着手へ/明野地区5小学校を統合

 筑西市は明野地区で施設一体型の小中一貫義務教育学校の整備を計画している。現在の明野中学校の敷地内に同地区の5小学校を統合した校舎などを建設する方針。2019年度に基本設計をまとめる見通しで、現在は発注へ向けて準備を進めているもよう。次年度にも実施設計に取り掛かりたい考え。24年度の開校を目指す。19年度当初予算には19〜20年度までの債務負担行為として限度額1億9160万4000円を措置した。
 市は義務教育の9年間について連続性のある教育を行うため、小中一貫の義務教育学校の設置を検討している。市内小中学校では明野地区の大村小、村田小、鳥羽小、上野小、長讃小が児童減少に伴い小規模校となっており、鳥羽小では2〜3学年で複式学級が実施されている。
 これらを踏まえ、市は教育環境の改善を図るため、明野地区の1中学校と5小学校を義務教育学校のモデル校に位置付けた。16年度からは施設分離型の小中一貫教育に取り組んでおり、体育祭や文化祭などを共同で実施。併せて施設一体型の検討も進め、連携の強化が見込めることから新校舎の整備を決めた。
 施設一体型では明野中の敷地内に、小学生用の校舎と屋内運動場などを新設する計画。敷地面積は8万1584u。
 現在は明野中校舎(RC造2階建て、延べ7271u)、屋内運動場(RC造2階建て、延べ2321u)、武道館(RC造平屋、484u)、屋内プール(RCS造平屋、851u)、屋外倉庫トイレ、自転車置き場、物置、屋外運動場、テニスコートなどを備えている。
 新設規模は校舎がRC造3階建て、延べ約7500u、屋内運動場がRC造2階建て、延べ約1215uを想定。工事内容は建築、電気設備工、機械設備工、屋外運動場整備、屋外遊具整備、屋外倉庫整備など。
 小学校で670人、中学校で400人の計約1000人規模の義務教育学校を見込んでいる。
 現時点の予定では20年度に実施設計を策定後、21〜23年度に本体工事を行い、24年度の開校を目指す。外構関係の付帯工事は23〜24年度の2カ年で実施する見通しだ。
 なお19年度予算には設計委託料6322万8000円を設定している。