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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/06/10

【茨城】日立市が科学館改修/継続費11・5億円

 日立市は6月補正予算案で、日立シビックセンター科学館整備のための継続費11億5415万円を設定した。本年度は主に実施設計の策定を進め、本格的なリニューアル工事は2020年度から開始する計画だ。民間事業者への補助では老人福祉施設へ補助金として1億526万円、地域密着型サービス施設の整備に6720万円を予算化。学校関係では豊浦小学校の太陽光発電設備や日高小学校の改築に伴う代替運動場の整備などに予算を措置した。
 日立シビックセンターは1990年に竣工した市民文化施設。建物の規模はRC造10階建て(地下1階)約2万u。科学館は8階と9階に主要な施設が存在しており、展示物などの設備を一新する考え。
 今回予算化した科学館の整備は「ひたちの科学を軸としたまちの賑わい創出事業」として進めるもの。本年度は実施設計を策定し、その後年明けごろに1階と地下1階にあるチケットカウンターやオリエンテーションルームの整備を行う。8階と9階のリニューアルは20年度に実施する予定。
 老人福祉施設の整備費補助事業は、医療法人惇慈会の日立港病院を介護療養型医療施設から介護医療院へ転換整備するための費用を助成。現施設の近隣地に建て替える計画で、年度内に事業が完了しないと考えられるため全額に繰越明許費を設定した。
 地域密着型サービス施設の整備費補助事業は去陽花ケアサポート日立の(仮称)あじさいホームと、コンテック鰍フ(仮称)まごころの里金沢の整備を支援する。
 豊浦小学校は改築工事を進めており、国の補助金が採択となったことから太陽光発電設備に関する予算を増額する。
 日高小学校では本年度から建て替えを予定。工事期間中に運動場が使用できなくなるため、隣接地を借地して代替運動場を整備する。代替運動場の面積は約2400u。工事内容は整地とフェンスの整備。
 また平沢中学校、河原子中学校、坂本中学校では校舎の解体工事を予定しているが、解体前にアスベスト含有測定調査を行った結果、外壁などにアスベストが含有していることが判明したため、解体経費を5087万5000円増額する。
 十王スポーツ広場の一塁側と三塁側への防球ネット設置費用として2356万9000円を配分した。延長は一塁側、三塁側ともに90〜100m程度で、高さは約10m。
 一般会計全体では歳入歳出に7億678万9000円を追加。総額を724億4478万9000円とする。
 主な事業は次のとおり。
 【総務費】
 ◆ひたちの科学を軸としたまちの賑わい創出事業=1億8740万円
 ◇シビックセンター科学館整備実施設計業務委託(19〜20年度継続)
 ◇シビックセンター科学館整備業務委託(19〜20年度継続)
 ◆コミュニティ事業補助=240万円
 【民生費】
 ◆老人福祉施設等の民間施設整備費補助=1億526万円
 ◆地域密着型サービス施設等の民間施設整備費補助=6720万円
 【農林水産業費】
 ◆日高漁港維持管理計画策定業務委託=1771万円
 【商工費】
 ◆まちなか空き店舗活用事業補助=1000万円
 【教育費】
 ◆豊浦小学校校舎改築事業・電気設備工事(17〜20年度継続)=2482万円
 ◆日高小学校校舎改築事業
 ◇借地料=123万9000円
 ◇仮設グラウンド整備工事=1210万円
 ◇中学校施設整備・校舎解体工事=5087万5000円
 ◆十王スポーツ広場自由広場地質調査委託=110万円
 ◆十王スポーツ広場自由広場防球ネット設置工事=2246万9000円
 【継続費】
◆ひたちの科学を軸としたまちの賑わい創出事業=11億5415万円(19年度1億8740万円、20年度9億6675万円)
【繰越明許費】
 ◆老人福祉施設等の民間施設整備費補助=1億526万円