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建設経済新聞社
2019/06/26

【京都】第一市場賑わいゾーン南関連棟跡 中央倉庫が4・3億で取得へ 飲食店等の町家風施設計画

 京都市は25日、公募型プロポーザル方式で選定していた京都市中央卸売市場第一市場賑わいゾーン(南関連棟跡地)の活用事業者について、樺央倉庫(京都市下京区朱雀内畑町41)を、優先的に交渉する契約候補事業者に選定したと発表した。今後、同社と売買契約の締結に向け協議を行う。
 応募事業者数は計2者で、中央倉庫は評価点84点(100点満点)で最も高かった。
 契約候補事業者選定委員会の主な講評内容によると、「中央倉庫の提案は、賑わいゾーンにおいて、本格的な町家風建築の賑わい施設を整備し、施設内には和を基調とした京都の飲食店舗等を配することにより、京都らしい落ち着いた空間と賑わいを創出することとしている。また隣接する施設事業者(中央倉庫)所有の土地において施設事業者自ら開発を予定している宿泊施設と賑わい施設を直結させ、宿泊施設の利用客など、更なる集客の効果を生み出すとともに、七条通を挟んで北側の商業施設(令和2年度開業予定)の運営事業者と連携して食のエリアを創出し、これを広く発信することにより、JR梅小路京都西駅の西側に新たな食を中心とする賑わいの拠点を創出することとしている」などと評価した。
 中央倉庫の提案によると、2階建の商業施設等として、本格的な町家風建築の施設を整備する(隣接する宿泊施設と直結)。京都市中央卸売市場の食材を活用した飲食店等、商業施設とする。伝統文化・伝統産業製品の学びや体験の場の提供及び伝統産業製品の販売などを行う。
 中央倉庫の買受希望価格は4億3000万円。予定価格(最低売却価格)は2億8510万円だった。
 活用する対象の土地は七条新千本交差点南東側の京都市下京区朱雀内畑町7−3の敷地727・47u(実測面積)。地目は雑種地。用途地域は商業地域(指定建ぺい率80%、指定容積率400%)。高度地区は20m第4種高度地区。このほか準防火地域、沿道型美観形成地区。東西に細長い土地形状。
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 中央倉庫は、今回取得する土地に隣接する自社の京都支店梅小路営業所において一部倉庫を取り壊し、その跡地を活用して、宿泊施設の建築及び不動産賃貸を行う計画を進めており、令和2年2月の建築着工を予定している。建設事業者は戸田建設(大阪支店/大阪市西区)。
 七条通を挟んで北側の商業施設として、スターツコーポレーション梶i東京都中央区)がコミュニティタイプのホテルと京都の「食」と「職」をテーマにしたコンセプト型複合商業施設を建設中。施工はスターツCAM大阪支店(大阪市北区)。