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建通新聞社(東京)
2019/06/27

【東京】府中市 新庁舎建設、21年5月着工へ

 府中市は、新庁舎建設の着工を2021年5月、竣工を26年11月とする全体スケジュールを示した。敷地拡張の手続きが具体化したことに伴い、「おもや」「はなれ」の工事期間、移転時期などを設定。20年度に技術提案型総合評価方式の一般競争入札を公告し、施工者の選定作業に着手する。
 全体スケジュールによると、既設庁舎北側の拡張敷地に整備するおもやは21年5月の着工、23年2月の竣工。23年3〜5月でおもやへの移転を行い、既設庁舎の解体を23年6月〜25年3月で進める。はなれは25年4月の着工、26年11月の竣工とする。26年12月〜27年1月ではなれへの移転を行い、2月に新庁舎を完全稼働させる。
 発注方法に関しては、市役所機能を維持しながら敷地内で新築、移転、解体を繰り返すことから、工期ごとの分割発注や工種ごとの分離発注をしないで一括発注とし、参加条件では、単体と共同企業体のどちらも参加可能とする方針を18年度に示している。
 新庁舎の施設規模は鉄筋コンクリート・一部鉄骨造地下1階地上6階建て延べ3万2584平方b。おもや(鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ約1万7000平方b)、はなれ(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ約1万6500平方b)が地下1階部分でつながった1棟の建物とする。実施設計完了時点での概算工事費は173億7000万円。建設地は宮西町2ノ24。敷地面積は1万1906平方b。
 新施設は地下1階柱頭免震構造を採用し、おもやは庁舎機能、はなれには市民活動を支える機能を集約する。地下1階は駐車場とし、地上部に渡り廊下を設ける。外観は日差しを遮る有孔パネルで建物全体を包み込む。
 既設庁舎の規模は、西庁舎が鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ4775平方b、東庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上8階建て延べ9010平方b、北庁舎が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上5階建て延べ7140平方b。西庁舎は1959年、東庁舎は70年、北庁舎は87年に建設された。
 基本・実施設計は千葉学建築計画事務所・久米設計設計共同体、発注者技術支援業務は山下ピー・エム・コンサルタンツ(中央区)が担当。

提供:建通新聞社