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北陸工業新聞社
2019/06/28

【石川】後世に残すべき玉川の環境創造/中央地区教育施設再整備/金沢市議会常任委 

 金沢市は27日に開かれた市議会文教消防および総務常任委員会で、中央地区教育施設再整備事業の概要について報告した。中央小学校には多様な学習形態に対応できる多目的スペースを設けるほか、玉川こども図書館には読書関連イベントに活用できるホールを整備するとしている。
 基本設計における施設の特徴によると、中央小は普通教室の近くに図書館やパソコン教室を設置し、児童の自発性を促す学習環境を目指す。教室は主に2階以上に配置し、児童の安全を確保するほか、施設内に備蓄倉庫を設け、災害時にも対応できるようにする。こども図書館は親子で読書を楽しむ空間を確保し、併設する公文書館は後世に残すべき重要な歴史公文書の良好な環境での保存を目指す。玉川図書館など近隣施設への動線も設け、回遊性を確保する。
 建設規模は中央小の校舎がSRC造地上4階、地下1階建て延べ約6900平方メートル、体育館がRC造平屋建て約800平方メートル(アリーナを半地下化、屋上プール)、こども図書館および公文書館が同造地上3階、地下1階建て延べ約3000平方メートル(図書館約2600平方メートル、公文書館約400平方メートル)、図書館駐車場がRC造地下1階で収容台数70台とする。
 基本および実施設計は五井建築研究所が担当。20年度の着工、22年3月の完成を予定。

犀川見渡す開放的空間/犀桜小学校展示スペースも

 金沢市は27日に開かれた市議会文教消防常任委員会で、犀桜小学校建設事業の概要についても報告した。基本設計における施設の特徴では、犀川や桜並木を見渡すことができる開放的な空間を確保するほか、統合した旧新竪町小と旧菊川町小に関する展示スペースを設ける。
 校舎は犀川に近い菊川1丁目の旧菊川町小跡地に建設する。外観は周辺環境と調和するものとし、児童の安全を確保するため普通教室や特別教室を2階以上に配置。断熱性に優れた建材を活用し、快適な教育環境を整備する。展示スペースでは、子どもたちが地域の歴史や伝統文化に触れる機会を創出する。
 建設規模はRC造4階建て延べ約5800平方メートル。旧菊川町小の体育館が13年度に耐震補強工事を行っており、引き続き使用する。県の犀川洪水浸水想定区域図による敷地内の被害想定区域を考慮し、建物を配置した。
 基本設計は織田設計が担当。実施設計は今年度、入札で大屋設計が落札した。
 20年度の着工、22年3月の完成を予定する。

来月8日に起工式/駅武蔵南再開発施設建築物/21年9月完成へ

 金沢駅武蔵南地区市街地再開発組合(山本忠治理事長)は7月8日、「金沢駅武蔵南地区市街地再開発事業施設建築物」の起工式を安江町地内の建設予定地で執り行う。27日に開かれた金沢市議会建設企業常任委員会で報告された。
 同事業では、細街路に密集していた木造住宅や老朽ビルなどを取り壊し、分譲マンションと立体駐車場、権利者らの商業店舗で構成する複合型の再開発ビルを建設し、同地区の防災性能の向上と都市機能の向上を図る。
 建設規模はRC一部S造地上18階建て延べ1万7952平方メートル(高さ約60メートル、建築面積1709平方メートル)。敷地面積は2354平方メートル。分譲マンションは138戸で、「ライオンズマンション」を手掛ける大京(東京)が提供する。2021年9月の完成を予定。
 設計はアール・アイ・エー、施工は熊谷組が担当する。

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