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日刊建設工業新聞
2019/07/01

【鳥取】境港竹内南は来春の供用へ/国交省中国が事業説明

 平井伸治知事は27日、国交省中国地方整備局の水谷誠局長と会談し、県内の直轄事業について意見交換した。現在整備中の境港竹内南地区ターミナルでは、国交省側が来春の供用を目指すと説明した。
 両者の会談には県土整備部の草野愼一部長ら幹部、中国地整の各部長と県内事務所長ら20人が同席。平井知事は山陰道と山陰近畿道を結ぶ南北線の計画ルート前進や米子道の4車線化などを要望した。
 南北線のルート帯3案について国交省は、引き続き物流・観光関係者のヒアリング、ワークショップを通して意見集約し、計画段階評価を進めると回答。米子道4車線化では、夏ごろまでに全国の優先整備区間のまとめを検討しているとし、地域の切実な声を霞が関に伝えていくと答えた。
 草野部長はICT土工の小規模工事に経費の上乗せや、週休2日制では日給月給の技能労働者に合った制度を要請した。国交省は土工量5000立方b未満の歩掛かりを新設しており活用を求めたほか、今年度から「中国LightICT」を創設。測量などできるところからICTを活用するきっかけを作りたいと理解を求めた。技能労働者については、労働環境を広く調査して新制度を検討すると答えた。
 また、平井知事は来年4月、境港に寄港するクイーン・エリザベス号を念頭に竹内南地区の進ちょくに確認を求め、国交省は来春の供用にしっかりと取り組むと話した。
 このほか、国交省は県内の直轄事業を説明した。19年度事業費は前年度とほぼ同額の188億円。国土強靭化3カ年緊急対策の河道掘削や北条道路、大山山系砂防などの事業を推進する。

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